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ヤマハ、“初音ミク”デザインのネット配信ミキサー。歌声やDAWソフトもセット

 ヤマハは、クリプトン・フューチャー・メディアとコラボし、初音ミクのイラストをデザインに施し、歌声ソフトの「初音ミクV3(ORIGINAL/DARK)」体験版や、DAWソフト「Cubase AI」のライセンスなども同梱した、ネット配信対応ミキサー「AG03-MIKU」を5月下旬に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は16,000円前後(税込)。

ネット配信対応ミキサー「AG03-MIKU」

 1月に発表され、5月下旬発売予定のミキサー「AG03」の“初音ミクバージョン”となり、オリジナルのカラーリングや、初音ミクのイラストをデザインとして採用。イラストは、「初音ミクV3」のパッケージイラストやMV制作などを手がけるiXima氏によるもの。

 ミキサーに加え、バーチャルシンガー・ソフトウェア/歌声ライブラリ「初音ミクV3(ORIGINAL/DARK)」の39日体験版、サウンド素材「SONICWIRE」のフリーサンプル、「VOCALOID4 Editor for Cubase」の39日体験版を同梱。さらに、Steinbergの音楽制作ソフト「Cubase AI」のダウンロード版ライセンスも付属しているため、初音ミクの音声ライブラリを使ったVOCALOID曲の制作や、演奏のインターネット配信をはじめられる、一括セットとなっている。

「AG03-MIKU」のパッケージ

 ミキサーはUSB接続に対応し、最高192kHz/24bitまでに対応。ストリーミングソフトを介したインターネット配信などで使えるループバック機能、エフェクト・サウンドを施すDSPなどを搭載。USBバスパワーで動作し、PCだけでなく、iPad 2以降のiPadとも接続できる(iPad接続時にはモバイルバッテリ駆動にも対応)。60mmのフェーダーも備えており、配信時に実況音声やボーカルの音量を直感的に調節できる。

 DSPは、「1-TOUCH DSP」を搭載。音声を最適化するCOMP/EQや、響きを付加するEFFECTをワンタッチで設定できる。さらに、Windows/Macに対応した「AG DSP Controller」もダウンロードで提供し、COMP/EQ/ハイパスフィルタ/リバーブのパラメーターをユーザーがカスタマイズする事も可能。

 XLR/フォーンのプラグ対応のマイク入力に対応。コンデンサマイクを使用できるファンタム電源も備えている。シンセサイザーなどのラインレベルの出力、エレキギターやエレキベースなどの出力インピーダンスが高い楽器を直接接続する事も可能。AUX端子も用意し、スマートフォンやポータブルプレーヤーなどを接続する事もできる。

PC/iPad接続用のUSB端子とモバイルバッテリからの給電用USBと端子

 出力はPC向けに加え、ヘッドフォン、アクティブスピーカー向けの出力も用意。ヘッドフォンとスピーカー向け出力は同時に使用でき、独立した音量調節も可能。

 消費電力は2.5W。外形寸法は129×202×63mm(幅×奥行き×高さ)。重量は800g。

ニコ生での紹介番組やライブイベントも

 niconicoのニコニコ生放送において、3月9日20時から「AG03-MIKU」の紹介番組も行なわれる。

 さらに、3月31日に開催される、演奏やゲーム実況のライブイベント「WEBCASTING LIVE 2015」において、「AG03-MIKU」を使用し、ニコニコ生放送の公式チャンネルでの配信も行なわれる。詳細はヤマハのページに掲載されている。

(山崎健太郎)