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サヤ、DAC内蔵パワーアンプ/ヘッドフォンアンプのハイレゾ対応強化。Android接続も

 サヤは、DAC内蔵のパワーアンプ「UIA5200」と、DAC内蔵ヘッドフォンアンプ「DSA192UT」の機能をブラッシュアップし、3月10日に発売する。価格は「UIA5200」が22万円、「DSA192UT」が65,000円。

DAC内蔵のパワーアンプ「UIA5200」

 どちらも既発売のモデルと型番は同じだが、機能を拡張し、新たに発売する。2モデルともDACを搭載しており、共通する進化点として、USB入力でのPCM 192/176.4/96/88.2KHzに対応。従来は176.4/88.2KHzに対応していなかった。量子化ビット数は24bitをサポートするが、「DSA192UT」の176.4kHzは16bitのみとなる。

 さらに、DSD 2.8MHzもサポート。現時点ではWindows接続時のみの対応となっている。

 また、PCのだけでなく、Android 4.4を採用したハイレゾ対応スマートフォンとの接続にも対応。Xperia Z2/Z3などの機種と連携できる。

DAC内蔵ヘッドフォンアンプ「DSA192UT」

 2機種とも、全信号経路を高速広帯域の電流帰還型・上下対称コンプリメンタリプッシュプル回路で統一。各デバイス毎に電源ノイズフィルタを配置するなど、アナログデザインにもこだわったという。

UIA5200

 DACの「AD1955」を左右独立のパラレルで採用。パワーアンプも搭載しているが、プリアンプを省き、全段をバランス伝送とする事で、無駄なゲインを抑えて高SN化を実現したという。

 入力端子は光デジタル×2、同軸デジタル×1、USB×1、アナログライン入力×1。出力はスピーカーターミナル×1、ヘッドフォン出力×1、アンプリンク端子×2(5台・10ch連動が可能)を用意する。

内部基板

 パワーアンプ部は多重帰還型MOS-FET AB級で、消費電力を抑えながら高い物理性能を達成したとする。定格出力は45W×2ch(8Ω)。

 電源フィルタは24系統、安定化電源は11系統で、クロストークを抑えSN比を向上させている。消費電力は135W。外形寸法は、310×273×73mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は2.9Kg。

DSA192UT

 DACとヘッドフォンアンプを搭載したモデル。接続するヘッドフォンのユニット振動板は小型であるため、ストレスがかからないよう、DCサーボを搭載。残留DC電圧を0.9mV以下に抑えている。

 DACやアンプ部は、UIA5200と同じ「AD1955」をパラレルの左右独立で搭載。電流帰還型・上下対称コンプリメンタリプッシュプル回路を採用している。全回路を1枚の基板に集積、ワイヤコネクタも排除した。

「DSA192UT」の内部

 入力は光デジタル、USBを各1系統搭載。標準のヘッドフォン出力と、ライン出力を各1系統用意する。最大出力は330mW×2ch(16Ω)。消費電力は2.7W。外形寸法は111.2×120×32.5mm(幅×奥行き×高さ)、重量は435g。

(山崎健太郎)