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CDからNASに直接保存、PCレスCDリッピングの「CDレコ」がバージョンアップ

 アイ・オー・データ機器は12日、スマートフォンと連携して、PCを使わずに、音楽CDをスマートフォンへリッピングできるドライブ「CDレコ」(CDRI-S24A)と、ワイヤレスモデル「CDレコ Wi-Fi」(CDRI-W24AI)用アプリをアップデート。リッピングした音楽ファイルをNASに保存できるようになった。

左上がCDレコ、右がNASのポケドラ Cloud

 「CDレコ」はAndroid、「CDレコ Wi-Fi」はAndroid/iOSどちらにも対応する。

 従来はリッピングした音楽ファイルの保存先はスマートフォンのみだったが、アプリのアップデートにより、NASにも保存できるようになった。対応するNASは、アイ・オー・データのHLS-C、HVL-ATA、HVL-A、HDL-AR、HDL2-ARシリーズ。

「CDレコ」(CDRI-S24A)
NASのポケドラ Cloud

 これにより、スマートフォンのストレージメモリ容量を気にせずリッピングができるようになる。既にスマホに保存してある楽曲をNASに転送する事も可能。スマホ内楽曲のバックアップ先としてNASを活用する事もできる。

リッピング先が選択できる
転送するNASを登録しておく
NASから音楽再生しているところ

 リッピングフォーマットはAACやロスレスのFLAC/ALAC(AppleLossless)が選択可能。NASとのデータのやりとりにはSambaを使用している。

 リッピング用アプリ「CDレコ」は音楽プレーヤーアプリとしても利用可能。iOS向けでは、アプリでリッピングした楽曲と、iTunesで取り込んだ楽曲の両方をCDレコアプリから認識し、再生する事ができる。

 新バージョンではさらに、LAN内のNASに保存した楽曲と、スマホのストレージに保存した楽曲も一括で管理し、再生が可能。楽曲に表示されるアイコンで、そのファイルがNASにあるのか、スマホ側にあるのか判断が可能だが、ユーザーは保存場所を意識せずに再生できる。なお、アプリで再生できるNAS内の音楽ファイルは、CDレコで取り込んだ楽曲のみとなる。

緑色のアイコンがついているのがNASに保存されている楽曲、青いアイコンが端末側に保存されている楽曲。場所を気にせず、一括して再生、制御できる。NASから削除、NASへ転送といった操作も可能
こちらはiPad向けアプリ。楽曲を横にスライドすると、NASから削除、CDレコから削除といったメニューが現れる

 なお、スマホ側とNASの両方に同じ楽曲がある場合は、スマホ側のローカルファイルが優先される。アイ・オーでは、家族で1台のNASに保存した楽曲を共有して楽しんだり、家族それぞれにNASを用意して、それぞれの音楽保存場所を用意するといった使い方も想定している。

 なお、保存先となるNASに、DLNAサーバー機能が搭載されている場合は、リッピングした楽曲をDLNA経由で、LAN内の端末に配信する事もできる。

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(山崎健太郎)