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ロボットの腕型イヤフォン? アニソンにも最適、TDKブランド新シリーズ「neo:n」

 イメーションは、TDK Life on Recordブランドのカナル型(耳栓型)イヤフォン新モデルとして、“未来”や“ヒーロー”、“ロボット”をテーマにしたデザインを採用し、アニメソングやゲームサウンドにマッチした音質チューニングの「neo:n(ネオン)」シリーズを4月13日から発売する。ラインナップは3モデルで、価格はオープンプライス。店頭予想価格は、「neo:n 01」が1,500円前後、「neo:n 02」が1,980円前後、「neo:n 03」が2,980円前後。

「neo:n 03」のレッドモデル

 カラーは、「neo:n 01」がブルー、ピンク、ブラック、ホワイト、イエロー、ティール。「02」がブラック、ホワイト、ティール、ブルー、ピンク、レッド。「03」がブラック、ホワイト、レッドを用意する。

 いずれもダイナミック型のユニットを採用したカナル型イヤフォン。「neo:n」シリーズの名称は、新しいという意味の「neo」と、“音”をアルファベット化した「on」を組み合わせた造語。「新しい音」を意味しており、「新しい音のトレンドに最適化されたサウンドチューニングと、未来、ヒーロー、ロボットをテーマとしたデザイン」を特徴としている。

「neo:n 03」ホワイトモデル
「neo:n 03」のパッケージ

 「01」は、丸みを帯びたキュートなデザイン、「02」は半透明のハウジングを使い、内部が透けて見える宇宙服のヘルメットのようなデザイン。「03」は、アニメに登場するロボットの関節や、未来都市を疾走するメカニカルな乗り物を連想させるようなフォルムとなっている。「03」の関節部分は可動する。

「neo:n 02」
「neo:n 02」は半透明のハウジングを採用している
「neo:n 02」のパッケージ

 ケーブルは「01」がカラフルなものを、「02」は2層構造、「03」は銀合金を含有するシルバーアロイケーブルを使っている。

「neo:n 01」のホワイトモデル
「neo:n 01」は丸みを帯びたデザイン
「neo:n 01」のパッケージ
「neo:n 02」のパッケージ

 パッケージのデザインもユニークで、いずれも“宇宙空間に浮かぶカプセル”をイメージしたという。

 音質面では、アップテンポなリズム、ボーカルのフィーチャー、打ち込み系サウンドといった、アニメソングやゲームサウンドがより楽しめるチューニングを採用。「neo:nチューニング」と名付けられている。

 ユニットは、「01」と「02」が10mm径、「03」が5.5mm径。磁気回路の素材が異なり、「02」と「03」は、TDK NEORECシリーズの高磁力マグネットを採用している。

 再生周波数帯域と音圧感度は、「01」が20~20kHzで96dB/mW、「02」が15~20kHzで96dB/mW、「03」が10~22kHzで91dB/mW。インピーダンスは16Ωで共通。ケーブルはY型で1.1m。イヤーピースはXS/S/M/Lを同梱する。

「neo:n 03」の音を聴いてみる

 いずれも一目見たら忘れない、個性的なデザインが特徴だが、中でも強烈なのは「neo:n 03」だろう。ロボットの腕の関節のようなフォルムで、個人的にはホワイトモデルを見ていると、ボンズの「亡念のザムド」とか「エルガイム」あたりを連想する。レッドモデルは「AKIRA」の金田バイクにちょっと似てる気もする。

 実売2,980円と、低価格なので“デザインだけのイヤフォンか”と思いがちだが、音を聴いてみると、非常にバランスが良く、付帯音も少ない素直なサウンドで驚かされる。アニメソングなどを楽しく聴けるよう、いくらかメリハリをつけた描写にはなっているが、例えば低音をズンズン膨らませたり、高域のエッジをやみくもに立たせるような“下品な”チューニングではない。

 基本的な再生能力の高さを持ちながら、あくまで個性を持たせているという音作りに好感が持てる。はっきり言って、これで2,980円は安い。デザインに惹かれて購入して、「音を聴いたらガッカリ」という事はないだろう。多くの人にオススメできるサウンドだ。個人的には金属製ハウジングを使った、“ロボットっぽさ”を高めた高級モデルの開発や、アニメなどとのコラボ展開にも期待したいところだ。

(山崎健太郎)