テレビ録画番組をPCでも視聴。SeeQVault再生ソフト付きのロジテックUSB HDD

　ロジテックINAソリューションズは、テレビ録画番組を別の機器に引き継げる著作権保護技術「SeeQVault」対応のUSB HDD 2シリーズ8モデルを7月上旬に発売する。価格は、据え置きで利用する「LHD-ENU3QWシリーズ」(2TB/3TB)が19,259円～25,741円、バスパワー動作のポータブル型「LHD-PBMU3QWシリーズ」(1TB/2TB)が16,481円～27,593円。

LHD-ENU3QWシリーズの設置例

　テレビやレコーダに接続して録画に利用するUSB 3.0のHDDで、著作権保護技術のSeeQVault(SQV)に対応。同じメーカーの対応機器同士の組み合わせであれば、録画したテレビやレコーダ以外でも接続して再生できるため、機器を買い替えた後でも引き続き利用できるのが特徴。なお、録画番組を引き継げるテレビ/レコーダはメーカーにより異なる。

ポータブル型のLHD-PBMU3QWシリーズ

　対応するテレビ/レコーダは、東芝のBDレコーダ「レグザブルーレイ」や、パナソニックの「DIGA」と「VIERA」のSQV対応モデル。

　全8製品のうち、型番の末尾がQSWとなっている「LHD-EN20U3QSW」(2TB)と「LHD-EN30U3QSW」(3TB)、「LHD-PBM10U3QSW」(1TB)、「LHD-PBM20U3QW」(2TB)の4モデルは、テレビで録画した番組をPCで再生できるソフト「CyberLink SeeQVault Player for Windows」が付属。PCでの再生やシーンスキップ、0.8倍～2.0倍の早見再生、字幕/音声の切り替えなどが行なえる。ソフトの対応OSはWindows 7以降。

PC用再生ソフトの「CyberLink SeeQVault Player for Windows」

最大3TBの「LHD-ENU3QWシリーズ」

LHD-ENU3QWシリーズ(横置き時)

　2TBと3TBのモデルを用意し、地デジのHD番組で2TBは約240時間、3TBタイプは約360時間の録画が可能。テレビ番組と写真などのデータを同時に保存することもできる。本体は縦置き/横置きどちらも可能。

　内蔵のHDDはWestern Digital製の「WD Green」を採用。平均4～5Wの省エネで安定動作するHDDと、静音性/排熱性の高いロジテックのケースにより、駆動音などを大幅にカットするという。ケースはファンレスで、底面と側面に通気用のスリットを備える。

　接続したレコーダやテレビ、パソコンの起動/終了やスリープモードに連動して自動で電源をON/OFFする。HDDのアクセス状態を監視し、一定時間アクセスがない場合にHDDのモーターを停止する省電力機能も備えるため、HDDの未アクセス時は無音状態になる。

　電源は付属のACアダプタを使用し、消費電力は10W。縦置き時の外形寸法は35×183×120mm(幅×奥行き×高さ)、重量は850g。

ポータブル型の「LHD-PBMU3QWシリーズ」

LHD-PBMU3QWシリーズの設置例

　USBバスパワー動作の小型モデルで、1TBと2TBのモデルを用意。付属のUSB 3.0ケーブルはL字型で、薄型のノートPCなどでも取り回しやすいという。別売のテレビ接続キット「LHR-25TVK」(直販1,410円)により、主要メーカーのテレビの背面にも収納できる。

　前面のアクセスランプは、眩しさを抑えるためホワイトLEDを使用。ケース表面には、キズや擦れ、劣化に強い武蔵塗料製のラバー塗装を採用している。側面にはディンプル(半球)デザインを採用し、手に持ったときにも滑り落ちにくいという。

　「MIL-STD-810F 516.5」をクリアする耐衝撃性も実現。スマートフォンやタブレットPCにも採用されている耐衝撃ラバーの肉厚フレームが内部のHDDを保護。HDDをフローティングさせることでボディへの圧力が内部へ伝わりにくく、どの角度からの落下にも衝撃を吸収できるようにチューニングを行なったという。内部基板のコネクタもラバーフレームで覆っている。

　ファンレス仕様で、消費電力は4.5W。横置きのみ対応し、外形寸法は79×116.5×20.5mm(幅×奥行き×高さ)、重量は240g。