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AKG史上最高の騒音低減率、ノイズキャンセリングヘッドフォン「N60NC」
(2015/7/16 13:00)
ハーマンインターナショナルは、AKGの新世代「Nシリーズ」のラインナップとして、ノイズキャンセリングヘッドフォン「N60NC」を8月4日に発売する。価格はオープンプライスで、直販サイトでの価格は29,880円。
高音質と高品質、優れたデザイン性を兼ね備えるという新シリーズで、「Nシリーズ」の「N」は、ドイツ語の「Neue(英語でnew)」に由来。“全く新しいプレミアムシリーズ”と位置づけられている。
「N60NC」のノイズキャンセリング(NC)方式は、騒音集音用マイクをハウジング本体外側に配置するフィードフォワードと、鼓膜に近いドライバーユニット側に配置するフィードバックの両方を採用したハイブリッド方式。独自のキャンセル信号回路と組み合わせ、AKG史上最も優れた騒音低減率を実現したという。
バッテリを搭載し、約30時間の連続使用が可能。NC機能をOFFにしても音をスルーで出す事ができ、通常のヘッドフォンとして使うこともできる。ドライバは40mm径。再生周波数帯域は10Hz~22kHzで、感度は117dB/mW。インピーダンスは32Ω。
独自の3D-Axis2機構を備え、小さく折りたたんで収納できる。専用キャリングポーチも同梱。アーム部分にレザー素材を使うなど、デザイン面で高級感を演出している。
入力プラグは4極で、リモコンをケーブル途中に用意。スライドスイッチを備え、Androidスマホ向けと、iOS機器向けに、機能の切り替えが可能。ケーブルは1.2m。ヘッドフォン側は2.5mmのミニミニ端子を採用している。ケーブルを省いた重量は150g。
音を聴いてみる
AK240と接続して試聴開始。驚くのは、NC機能のON/OFFでほとんど音が変わらない事だ。ONにすると低域などがパワフルになり、OFFにすると痩せた音になってしまうNCヘッドフォンが多い中、キャラクターやバランスの変化はまったくと言っていいほど無く、通常のヘッドフォンとしても安心して使えそうだ。
サウンドはバランスが良く、低域が不要に膨らんだり、強調されてはいない。モニターライクなサウンドで、良い意味で昔ながらのAKGらしさを感じさせる。NC機能をONにすると、静寂さが際立つので、低域の分解能の高さ、繊細さもわかりやすくなる。
オンイヤー型だが、中高域の抜けも良好。爽やかに音楽が楽しめるので、長時間のリスニングでも飽きがこないだろう。