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2016年春に大阪でFM補完放送開始。MBS、ABC、ラジオ大阪の3社

 毎日放送、朝日放送、大阪放送は、FM波でAMラジオ放送と同一内容の放送を行なう「FM補完放送」を2016年春に開始する。27日に総務省近畿総合通信局が予備免許を3社に付与した。

 FM補完中継局は、AM放送局の放送区域において、災害、難聴対策のためにFM放送用周波数を用いて、AM放送の補完的放送を行なう中継局。通称「ワイドFM」とも呼ばれており、V-Low帯域90~95MHzの周波数を使用してAM放送と同一の番組を放送する。

 毎日放送(MBSラジオ)の周波数は90.6MHz、大阪放送(ラジオ大阪)は91.9MHz、朝日放送(ABCラジオ)は93.3MHzとなる。送信場所は3社とも生駒山で出力は7kW。大阪市内および周辺地域の難聴解消が期待される。放送開始日時は各社のホームページや番組内で案内するとしている。

 FM補完放送の聴取には90MHz超の周波数帯域に対応したラジオ受信機が必要。各社から「ワイドFM/FM補完放送対応」と謳うラジオが発売されている。なお、すでに富山や愛媛、鹿児島、秋田などでFM補完放送がスタートしている。

(臼田勤哉)