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有機ELテレビで攻勢かけるLG。S字カーブの両面型も
約14万円のゴールド「LG Watch Urbane Luxe」
(2015/9/9 08:54)
ドイツ・ベルリンで開催されている「IFA 2015」から、有機ELテレビやスマートフォン「LG G4」の新たなバリエーションモデルなどを出展していたLG Electronicsのブースをレポートする。ブース入口には、55型~77型有機ELを計62枚使用した大きなディスプレイでデモ映像を表示している。
展示の中心は、1月に行なわれたInternational CES 2015と同様に有機ELテレビ。HDR対応4K有機ELテレビや、曲面ディスプレイモデルなどを展示している。
また、同社製テレビの特徴であるwebOS 2.0を軸としたスマートテレビサービスについては、NetflixやAmazon Videoをはじめとした様々な4Kビデオ配信に対応する点を紹介している。なお、3Dへの対応についてはこれまでに比べて大きくアピールせず、「LGのテレビは基本的には3D対応」という方針だという。
4K IPS液晶テレビも引き続き展示している。会場には98型で8K解像度のテレビも参考展示された。
基調講演でLG Displayが両面表示の湾曲ディスプレイを披露
現地時間4日の開幕基調講演では、LG Display社長兼CEOのDr.Sang Beom Han氏が、電球など“光”とディスプレイの歴史を振り返りながら、“Perfect display”に求められる要素としてPerfect color、Perfect black、Perfect lightの3つを挙げた。それらを実現する技術として有機ELをアピールした。
最新技術の成果として、折り曲げてロール状にしたディスプレイや、両面に映像を表示できるディスプレイなどを紹介。講演後には、会場で巨大な両面ディスプレイ「Vertical Tiling OLED」を披露。S字状に波を打ったように湾曲した形状で、77型4Kディスプレイを両面で計6枚使用したもの。デジタルサイネージなど様々な用途が想定される。
約14万円のゴールド仕様「LG Watch Urbane」や「G4」大型モデルなど
スマートフォン関連では、海外で発売しているフラッグシップ機「G4」のバリエーションモデルや、スマートウォッチの「LG Watch Urbane」などを展示している。
3月に発表されたLG Watch Urbaneは、1.3型の円形プラスチック有機ELディスプレイを備えたAndroid Wear搭載スマートウォッチ。今回のIFAではその限定モデル「LG Watch Urbane Luxe」がショーケース内に展示された。米国宝飾店のREEDS Jewelersと協力により実現したモデルで、24金よりも硬いという23金を使用。米国での価格は1,200ドルとなっている。
スマートフォンは、グローバル向けのフラッグシップモデルとして販売されている5.5型モデル「G4」に、5.7型HD液晶でスタイラスを付けたモデル「G4 stylus」などを展示している。G4シリーズで欧州向けの5.2型「G4 S」や中東向けの5型「G4 C」なども展示していた。