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Samsungは「SUHD」テレビなどをHDR対応に。Galaxy S6 Edge+やGear S2も
(2015/9/9 09:01)
ドイツ・ベルリンで9月9日(現地時間)まで開催されている「IFA 2015」のSamsungブースでは、4K液晶テレビの「SUHD」や、Android スマートウォッチのGalaxy Gear S2などを展示。これらを含め、IoT(Internet of Things)製品の連携をアピールする展示内容となっている。
SUHDでHDR対応などをアピール。HDMI 2.0a対応にアップデート実施
同社は、量子ドットを用いた広色域技術を搭載する4K液晶テレビを「SUHDテレビ」として1月のInternational CESで発表。IFAでも引き続き同ブランドのテレビを中心に展開し、それ以外の4Kテレビとの違いを訴求している。
現地時間の4日には、'15年モデルのSUHDテレビとUHDテレビ(SUHDではない4Kテレビ)において、ファームウェアアップデートでHDMI 2.0aに対応することも発表。HDMI 2.0aの特徴はHDRへの対応で、CEA(全米家電協会)が策定したメタデータ拡張の規格である「CEA-861.3」を参照し、同規格に則ったHDR映像データをHDMIケーブルで伝送可能にする。
別記事でレポートした通り、Samsungは'16年に欧州でUHD Blu-rayプレーヤーを発売予定で、同製品もHDMI 2.0aに対応。HDMIケーブルは従来のものから変更する必要なく、HDR対応の4K映像を伝送可能としている。
また、8K解像度の110型液晶ディスプレイを「4X UHD」として展示していた。ベゼル部分のさらに外側を、額縁のような部分が囲ったデザインとなっている。
オーディオ関連では、360度方向に音を出す無指向性スピーカーのラインナップを強化。天面をタップ/スワイプして操作できるR5/R3/R1というモデルが登場した。スマホアプリ「MultiRoom App 2.0」を使って、複数の部屋でスピーカーを使えるマルチルームにも対応する。
「Galaxy S6 edge+」と「Gear S2」。IoTとスマートホームも
モバイル製品では、米国のイベントで8月に発表されたばかりの新フラッグシップスマートフォン「Galaxy S6 edge+」や「Galaxy Note 5」などを中心に展示。さらに、IFAに合わせて発表したGalaxy Gear S2も会場で体験できる。
Galaxy S6 Edge+は、5.7型QHD解像度の有機ELディスプレイで、左右のエッジ部にもディスプレイを装備。好きなアプリを登録しておくことで、簡単に起動できるようになっている。
Gear S2は、1.2型の円形有機ELディスプレイを備えた腕時計型の端末で、OSはTizenベース。ベゼル部が回転してアプリなどを切り替えられる。スマートフォンと連動して情報表示などが可能なほか、単体で音楽プレーヤーとしても利用可能。Bluetoothヘッドフォンへワイヤレス伝送して聴ける。バッテリは2~3日動作し、ワイヤレス給電も行なえる。
今回のIFAでは、IoTを取り入れた生活スタイルの提案を行なっており、SUHDなどのスマートテレビやGear S2などを活用して、家全体がネットワークにつながって白物家電なども制御できるスマートホームを取り入れた具体例などを紹介。例えば、仕事から帰宅するとテレビやオーディオシステムが自動でユーザーの好きなコンテンツを再生したり、帰宅に合わせてテレビがエアコンや照明をあらかじめONにすることで部屋を快適な状態にするといった使い方を説明している。