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第2世代TESLAヘッドフォン「AK T1p」は11月発売で約15万円。AK380はDSD 11.2MHz対応へ
(2015/10/24 17:59)
10月24日~25日の2日間、東京・中野の中野サンプラザで開催されている「秋のヘッドフォン祭 2015」。その中でアユートが発表会を開催。Astell & Kernとbeyerdynamicのコラボレーションとなる、第2世代TESLAテクノロジー採用のハイエンドヘッドフォン「AK T1p」を披露。発売日が11月下旬、直販想定価格は15万円前後(税込)である事も発表した。
また、Astell & Kernシリーズのハイレゾポータブルプレーヤーに関する新展開もアナウンスされた。
第2世代TESLAテクノロジー採用の「AK T1p」
beyerdynamicのフラッグシップヘッドフォン「T1 2nd Generation」(インピーダンス600Ω)をベースにしたモデルだが、Astell&Kernとのコラボレーションにより、ポータブルプレーヤーでドライブしやすいように32Ωと低インピーダンス化している。ハウジングはセミオープン型。
リングマグネット内に生ずる高い磁束密度により、高い再現力をドライバーユニットにもたらすTESLAテクノロジーの最新版「第2世代TESLAテクノロジー」を搭載。バッフルデザインの最適化や素材の見直しを行なうことで、共振も抑制。より正確な低音再生とクリアネスの向上に成功したとしている。再生周波数帯域は5Hz~50kHz、音圧レベルは102dB、インピーダンスは32Ω。
ケーブルは着脱式で、高純度無酸素銅7N OCC線を採用。通常の3.5mm/3極プラグケーブルの他に、Astell&Kernオーディオプレーヤー製品のバランス出力対応の2.5mm/4 極プラグケーブルも付属し、バランス伝送による再生にも対応する。
音の傾向について、ブログ「Music To Go」を運営し、ライターとしても活躍している佐々木 喜洋氏は、「従来のT1と比べ、低域のレスポンスが向上し、上下のレンジものびている。AKT5pと比べ、T1はどちらかというとスタジオエンジニア向けのモニターライクでフラットなサウンドだと感じていたが、新しいT1は滑らかで音に厚みもあり、より楽しめるヘッドフォンにもなっている」と解説した。
AK380やAK240がパワーアップ
発表会では、AKのハイレゾポータブルプレーヤーに関する新展開もアナウンス。既発売のAK380が、今後のファームウェアアップデートによりDSD 11.2MHzのデータも再生可能になる予定だという(現在は5.6MHzまで対応)。
また、AK240もファームウェアアップデートにより、現在10バンドで調整できるイコライザ機能がパワーアップ、20バンドの調整が可能になる予定。どちらのアップデートも、具体的な実施時期はまだ決まっていないという。
発表会では、グルーヴァーズジャパンが20日に開始した、ハイレゾ専門音楽配信サービス「groovers」も紹介。AKの第2世代以降の製品、AK100 II、AK120 II、AK240、AK380、AK500Nから直接ハイレゾ楽曲をダウンロードできる特徴が紹介された。
なお、対応プレーヤーのユーザー向け特典として、プレーヤーのシリアルナンバーを入力する事で、ユニバーサルミュージックのJAZZ名盤5作品の中から、好きな楽曲を1曲無料でダウンロードできるキャンペーンを2016年1月末まで実施する事がアナウンスされた。アルバムはジョン・コルトレーンの「Blue Train」やノラ・ジョーンズの「Come Away With Me」など。
アユートのブースには、AK380向けに、今後発売予定のクレードルやCDリッピング用のドライブを参考展示。
さらに、AKシリーズとの組み合わせを想定し、2.5mm 4極のバランス接続に対応した、クリスタルケーブルのイヤフォンケーブルも参考展示された。ケーブルはイヤフォン接続側端子が2ピンのものと、MMCXの2タイプが展示されている。
ブースではさらに、MASTER & DYNAMICのカナル型イヤフォン、BURSON AUDIOの据え置き型ヘッドフォンアンプの新モデルなども参考展示されている。