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最上位の音を多くの人に、Astell&Kern新スタンダード機「AK320」

 アユートは24日、iriver Astell&Kernのハイレゾ対応ポータブルプレーヤーの新モデルとして、最上位モデル「AK380」(直販税込499,980円)の基本設計を踏襲しながら、より購入しやすい価格のスタンダードモデルと位置づけられる「AK320」を発表した。型番は「Astell&Kern AK320 128GB ガンメタル」(AK320-128GB-GM)。日本での価格や発売日は未定。

AK380をベースにした、スタンダードモデル「AK320」

 筐体の形状はAK380とよく似ており、サイズも近いが、筐体の素材がジュラルミン(航空機グレードのアルミ)ではなくAK120II/100IIと同じアルミニウムとなる。さらに、AK380は内蔵メモリが256GBだが、AK320は半分の128GB。ただしmicroSDカードスロットは備えており、128GBまでのmicroSDXCカードが利用可能。最高で256GBまで拡張できる。

 搭載しているDACは、AK380と同じ旭化成エレクトロニクス「AKM AK4490」で、同チップをデュアルDAC構成で搭載しているもの共通。ただし、ネイティブ再生できるデータが異なり、PCMは192kHz/24bitまで、それを超える352.8kHzは176.4kHz、384kHzは192kHz、32bitは24bitにダウンコンバート再生となる。

 さらに、DSDはネイティブ再生できず、PCM 176.4kHz/24bitへの変換再生となる。AK380は384kHz/32bitまでのPCM、DSD 11.2MHzまでのネイティブ再生ができる。再生対応ファイル形式はWAV、FLAC、WMA、MP3、OGG、APE、AAC、Apple Lossless、AIFF、DFF、DSF。USB DAC機能も備えている。

 それ以外の仕様は、ほぼAK380と同じ。高精度で、200フェムト秒という超低ジッタを実現するVCXO Clock(電圧制御水晶発振器)を搭載。音質調整用には、20バンド/0.1dBのパラメトリックイコライザを搭載する。

 IEEE 802.11b/g/n(2.4GHz)の無線LAN機能を搭載し、DLNAに対応。スマートフォン/タブレット向けに提供している「AK Connect」アプリから、AK320を制御でき、NASやPCに保存した音楽ファイルをネットワーク経由でAK320から再生したり、スマホ・タブレット内の音楽をストリーミング再生させる事も可能。この機能をiriverでは「AK Connect」と呼んでいる。

 Bluetooth 4.0にも対応。プロファイルはA2DP、AVRCPに対応する。コーデックはSBC/aptXに対応する。

 イヤフォン出力はステレオミニのアンバランスで、光デジタル出力も兼用。2.5mm 4極のバランス出力端子も備えている。出力レベルはアンバランス:2.1Vrms、バランス:2.3Vrms(負荷無し)、出力インピーダンスはアンバランス:2Ω、バランス:1Ω。SN比は116dB(アンバランス)、117dB(バランス)。

 AK380向けに発売されている、ジャケット型のアンプユニット「AK380 AMP」がAK320でも利用できるほか、今後発売を予定している、PCを使わずにCDのリッピングを直接行なう「AK CD-RIPPER」や、プレーヤーを設置して据え置き機器のように扱える「AK380 Cradle」もAK320で利用できるという。

 内蔵バッテリは3,400mAhのリチウムポリマー。ディスプレイは4型で、解像度480×800ドット。静電容量式のタッチスクリーンを採用。外形寸法は112.4×75.2×16.5mm(縦×横×厚さ)、重量は約217g。

(山崎健太郎)