ニュース
ニコン、D4S/D750でHDMI外部レコーダへの動画記録がカメラ操作と連動可能に
(2015/11/30 15:01)
ニコンは26日、デジタル一眼レフカメラ「D4S」と「D750」の新ファームウェアを公開した。新たに、HDMI接続した外部レコーダで、カメラ側の操作に連動して動画記録の開始/終了が行なえるようになる。新ファームウェアのバージョン番号は、D4SがVer.1.30、D750がVer.1.10。
D4SとD750の新ファームウェアでは、セットアップメニュー内の[HDMI]に[外部記録制御]の項目を新たに追加。外部レコーダをカメラ本体にHDMI接続し、外部記録制御を[する] に設定すると、動画記録の開始/終了をカメラ側の操作と連動可能。Atomos Open Protocolに対応した外部レコーダで利用でき、Atomosの液晶モニタ一体型レコーダ「SHOGUN」、「NINJA2」、「NINJA BLADE」に対応する。
なお、同機能の利用時は、HDMI出力の解像度をカメラ側で[576p(プログレッシブ)] と[480p(プログレッシブ)] 以外に設定する必要がある。またD4Sでは、動画撮影時に画像サイズとフレームレートを640×424/30p、または640×424/25pに設定する場合、HDMI出力の解像度を[オート]以外に設定する必要がある。
そのほか、ファームウェアのアップデートにより複数の不具合修正が行なわれる。動画撮影関連では、両機とも動画ライブビュー時に、HDMI接続した外部レコーダの音声に約4秒間隔で雑音が入る問題や、静止画撮影に切り替えてレリーズしてもシャッターが切れない現象が発生する問題が修正される。さらにD750では、動画ライブビューでカメラの液晶モニターに表示されるシャッター速度/F値/ISO感度の値が、実際に記録された動画ファイルの値と異なる不具合なども修正される。
- [セットアップメニュー] の [HDMI] に [外部記録制御] が追加
- 動画ライブビューで、静止画撮影するためにレリーズしても、まれにシャッターが切れなくなる不具合を修正
- 動画ライブビューで、HDMI接続した外部レコーダーの音声に約4秒間隔の雑音が入る不具合を修正
- 撮影したRAW画像を、 [画像編集メニュー] > [RAW現像] でマイナス側に露出補正して現像すると、正しく補正されない不具合を修正
- HDR(ハイダイナミックレンジ)設定で撮影すると、まれに撮影画像が正しい状態で記録できない不具合を修正
- 撮像範囲[5:4(30x24)] で縦位置撮影時、カメラ背面の液晶モニターで表示したフォーカスポイントの表示が実際の位置からずれて表示される不具合を修正
D4S ファームウェア Ver.1.30
- [セットアップメニュー] の [HDMI] に [外部記録制御] が追加
- 動画ライブビューで、静止画撮影するためにレリーズしても、まれにシャッターが切れなくなる不具合を修正
- 動画ライブビューで、HDMI接続した外部レコーダーの音声に約4秒間隔の雑音が入る不具合を修正
- 動画ライブビューで、カメラのモニターに表示されるシャッター速度、F値、ISO感度の値が、実際に動画記録されたファイルの値と異なる不具合を修正
- 動画ライブビューで、格子線を表示しながら拡大表示すると、フォーカスポイントの一部が欠けて表示される不具合を修正
- 1コマ表示モードで [画像のみ表示] にすると、動画再生中に音量調整ができない不具合を修正
- 静止画ライブビューで[露出補正簡易設定] を [する(自動リセット) ] にしてコマンドダイヤルで補正をしても、ライブビューの画面の明るさが変化しない不具合を修正
- 静止画ライブビューで、プレビューボタンに [プレビュー] を割り当ててプレビューボタンを押すと開放絞りになるが、開放絞りを示すマークがカメラ背面の画像モニターに表示されない不具合を修正
- 撮影したRAW画像を、[画像編集メニュー] > [RAW現像] でマイナス側に露出補正して現像すると、正しく補正されない不具合を修正
- HDR(ハイダイナミックレンジ)設定で撮影すると、まれに撮影画像が正しい状態で記録できない不具合を修正
- インターバル撮影で露出平滑化をONにすると2コマ以降で露出オーバーになる不具合を修正
- ファイル番号に使われる通し番号がずれる不具合を修正
- カメラ背面の液晶モニターで表示したフォーカスポイントの表示が実際の位置からずれて表示される不具合を修正
- VR機構搭載レンズ使用時のVR効果を最適化
D750 ファームウェア Ver.1.10 (主な内容)