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フォステクス、リケーブル可能になったリファレンスヘッドフォン「TH900mk2」

 フォステクスカンパニーは、リファレンスヘッドフォン「TH900」を、ケーブル交換できるようにした新モデル「TH900mk2」を2016年1月中旬に発売する。価格は178,000円。交換用ケーブルとしてXLR端子のバランス接続用「ET-H3.0N7BL」、7Nグレードの標準プラグのアンバランスタイプ「ET-H3.0N7UB」もラインナップする。ケーブルはオープンプライスで、店頭予想価格はバランス用が3万円強、アンバランスが2万円台後半。

TH900mk2

 密閉型のヘッドフォンで、50mm径のダイナミック型ユニットを搭載。既存モデルとの違いは、ケーブルの着脱が可能になった事。7N(99.99999%)の高純度OFCを使ったアンバランスケーブル(標準プラグ採用/3m)が付属しているが、別売のXLRバランスケーブルを用いて、バランス駆動も楽しめる。アンバランスケーブルの単品販売も行なう。ヘッドフォンの内部配線にも7Nのケーブルが使われている。

 別売のXLRバランスケーブルも、単品販売のアンバランスケーブルも7Nの高純度OFCを採用。XLR端子は4極。長さはどちらも3m。重量は、XLRケーブルが130g、アンバランスケーブルが120g。

XLR端子のバランス接続用ケーブル「ET-H3.0N7BL」
7Nグレードで標準プラグのアンバランスケーブル「ET-H3.0N7UB」

 50mm径ユニットの振動板にはバイオダイナを採用。磁気回路にはネオジウムマグネットを使い、磁束密度は1.5テスラを実現。「超低域の豊かな音、素直な中域、また、高音域については、特にプレゼンスに優れた再生音を実現」するという。再生周波数帯域は5Hz~45kHz。インピーダンスは25Ω。感度は100dB/mW。最大入力は1,800mW。

 ハウジングの仕上げは、創業110年の老舗・坂本乙造商店が手掛けた「漆・ボルドー仕上げ」となっている。素材は、肌目が緻密で堅く、表面が美しく仕上がる高級材「水目桜」を使っている。

ハウジングは坂本乙造商店による「漆・ボルドー仕上げ」
正面から見たところ

 イヤーパッドにはプロテインレザーと低反発クッションを採用。卵由来のプロテインを配合し、心地よい肌触りと快適な装着感を実現したという。また、本革と比べて60%の軽量化も実現している。ヘッドフォン全体の、ケーブルを含まない重量は約390g。

(山崎健太郎)