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世界最小4Kアクションカム「Mokacam」登場
(2016/1/12 08:05)
「世界最小」をうたう4K撮影対応のアクションカム「Mokacam」が、CES 2016の会場で展示されている。ベンチャー企業のCONC Techが開発し、クラウドファンディングのIndiegogoで資金調達を行なっているもので、すでに目標金額の5万ドルを超える47万5,676ドルを集めており、今後製品が出荷されることになっている。
Mokacamは、縦横45mm、奥行き35mmというほぼキューブ型の形状に、画角が152度、F値F2.8の超広角レンズを搭載。センサーはソニー製のIMX206で、1,635万画素1/2.3型CMOSセンサーを採用し、マイクも備えている。サイズとしては、GoPro Sessionより一回りほど大きいが、4K対応という意味では、ほかのGoPro製品より小さく、「世界最小」をアピールする。
映像はH.264形式で、4Kでは15fps、2Kで15fps、1080pで60fps、720pで120fpsでの記録が可能。広角レンズと付属の防水ケースとの併用でGoProライクなアクションカメラとして利用できるし、面白いのはモーションセンサーを搭載し、画角内に動く物体が入ると自動的に記録を開始する「Motion Activated mode」も搭載していること。基本的には固定しておいて、動きがあるときだけ撮影するのでバッテリ消費を最小限にできる、としている。
広角撮影に加えて、ノーマルアングルモード撮影を使うと、広角レンズ特有のゆがみを補正した映像が撮影できる。画角が狭くなるほか、4K撮影時の補正はできないようだが、ゆがみの少ない映像を撮影できるメリットはある。そのほか、タイムラプス撮影機能などもあり、なかなか高機能なものとなっている。
無線LANを搭載し、スマホやタブレットからのリモートコントロールが可能なほか、本体側面に装着するバリアングルタイプの液晶モニタも提供。独自の接続インタフェース経由で接続し、構図を確認しながら撮影できる。ディスプレイ自体はタッチパネルもなく、最低限の構図確認レベルだが、操作ボタンも用意されているため、スマートフォンがなくても撮影できるメリットがある。2.4GHz帯を使った独自のリモコンも用意されている。
背面にはマグネットが付いており、金属にくっつけて固定する、という使い方ができる。製品版のマグネットはかなり強力になるようで、「車のドアに取り付ける」といった使い方も提案されていた。さらに、マグネットのしたに接続インタフェースが用意されており、外付けバッテリを装着することもできるようになっている。バッテリー側もマグネットで付けるため、手軽に装着できる上に、撮影中でも取り付けられる、という。
アクセサリとして水深60mまで対応する防水ケースがあり、GoPro互換のマウントのため、そのほかのGoPro用アクセサリを利用可能。
ブースに展示されていたのはまだ試作機の段階。当初の予定では2月の製品提供予定だったが、「3月になりそうだ」(担当者)とのこと。付属の防水ケースを含めた価格は169ドルの予定だが、Indiegogoは129ドルの出資で1台Mokacamが送られてくる。ほかに外付けバッテリーと液晶モニタとのセットの179ドルといった出資が残っている。担当者は完成には問題がない点を強調しているが、あくまでIndiegogoの出資ではあるので、実際にどうなるのかは分からない。また、無線LANなどを使用するため、日本での利用には技術基準適合証明(技適)の取得が必要になるが、Mokacamは取得していないので、日本での利用には制限があるのも注意点だ。
いずれにしても「世界最小」で多機能なアクションカムとしては面白い存在になりそうだ。