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TVerのスマホ利用は251万人。TV局系もSVODもスマホがPCを大幅に上回る
(2016/1/26 16:14)
ニールセンは、スマートフォン視聴率情報「Nielsen Mobile NetView」と、PC版インターネット視聴率情報「Nielsen NetView」の2015年11月データをもとに、日本における映像配信(VOD)サービスの利用状況分析結果を発表した。なお、テレビ等、PC/スマホ以外からの利用状況は今回の調査の対象外となっている。
各VODサービスの利用者数を見ると、TV局系のVODはPCから139万人、スマートフォンから532万人となった。なお、TV局系VODとは、NHKオンデマンド、日テレオンデマンド、テレ朝動画、TBSオンデマンド、テレビ東京オンデマンド、フジテレビオンデマンド、TVerの7サービス。在京民放5社が連携したTVerは、PCから57万人、スマートフォンから251万人が利用している。
定額制のVOD(SVOD)については、上位5社となる、Amazonプライムビデオ、dTV、Hulu、Netflix、U-NEXTを集計。SVODは、PCから269万人、スマートフォンから781万人に利用されている。TV局系とSVODのいずれも、スマートフォンからの利用者がPCを大きく上回っている。
スマートフォンからの各VODの利用者については、TV局系は利用者数が532万人と前年比で約10倍に増加しているのに対し、SVODの利用者は808万人から781万人とやや減少している。一方で月間利用時間5分以上の利用者数は、TV局系が117万人増加、SVODは67万人増加している。
さらに、平均利用時間はTV局系が'14年11月の2分から12分に増加、SVODは5分から31分と大幅に増加している。
スマートフォンからのSVOD利用者上位の3アプリ(dTV、Amazonビデオ、Hulu)の重複利用状況を見ると、総利用者201万人のうち、2つ以上のアプリを利用している人は5%で、95%は1つのアプリだけを利用しており、重複利用は少ない。
同社シニアアナリストの高木史朗氏は、「アメリカでは、SVOD利用者のうち2サービス以上利用している人が30%以上を占めていることから、今後日本市場においても、オリジナルコンテンツが増えていくことで、複数サービスの加入が増えていく可能性はある」としている。