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XREAL、ARグラスで写真/動画撮影できる後付けカメラ。仮想ディスプレイの空間固定も
2025年5月14日 15:00
日本XREALは、同社のフラッグシップARグラス「XREAL One」用のアクセサリとして、写真/動画撮影ができるほか、ARグラスを6DoF対応にする単眼カメラ「XREAL Eye」を6月下旬に発売する。価格は13,980円。公式サイトと家電量販店では5月14日15時から予約を受け付けている。Amazon、楽天市場での販売は6月下旬から。
XREAL Oneのブリッジ部分にある専用コネクタに接続する後付けのカメラアクセサリ。XREAL Oneは単体で3DoF表示に対応するが、このXREAL Eyeを追加することで6DoFに対応する。
6DoF対応になることで、空間上の好きな場所に仮想ディスプレイを固定して表示できるようになり、例えばゲームを遊んでいる際、画面表示は固定したまま、首を傾けるだけで画面端のマップ情報やステータスバーを確認したり、ライブ映像視聴中に顔を近づけて“推し”の表情をアップで確認したりできるようになる。
また一人称視点での静止画/動画撮影も可能。静止画は2,016×1,512ドットのJPEG、動画は1,600×1,200ドットのMP4で保存できる。動画フレームレートは30/60fps、記録可能時間は15/30/60秒。EIS(電子動体ブレ補正)も利用可能。
撮影したデータはXREAL Oneの内蔵ストレージ(2GB)に保存され、XREAL Oneの設定メニューから「写真/ビデオを伝送」を選択すればMTP(Media Transfer Protocol)モードでPCやスマートフォンに転送できる。
なおプライバシーへの配慮として、静止画/動画撮影時にはXREAL Eyeのレンズ両側のLEDライトが点灯し、XREAL Oneのスピーカーからシャッター音が強制的に再生される。この仕組みはハードウェアレベルで組み込まれているため、サードパーティ製アプリを使う場合でも作動するという。
Android 14ベースのnebula OSを搭載したスマートフォン型アクセサリー「XREAL Beam Pro」と組み合わせた場合は、ARグラス装着者が見ている現実の風景に、ARグラスで表示している映像を重ね合わせた静止画/動画撮影も可能。撮影したデータもARグラスではなくBeam Pro側に直接保存されるようになり、動画の撮影可能時間も最大2分まで延長される。
XREAL Eyeの重さは1.35gと超軽量で、XREAL Oneに追加装着してもストレスなく快適に使用できるとのこと。XREAL Oneはバッテリー非搭載で、有線接続したスマートフォンなどからの電源供給で駆動するが、XREAL Eyeを追加装着しても電力消費の増加は3%未満だという。
またARグラス側で装着者が静止していると判断した場合は自動的に3DoFに切り替えることで、消費電力をさらに抑える仕組みも導入されている。
あわせて開発者向けのSDK「XREAL SDK 3.0.0」も登場。独自のNRSDK APIを配置し、ゲームエンジン「Unity」公式のXRプラグインに完全移行するほか、XREAL Eyeを使った一人称視点機能の追加などが行なわれている。