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“雷の呼吸”師弟が登壇!鬼滅の刃」無限城編 第一章公開御礼舞台挨拶。下野紘&千葉繁

我妻善逸役 下野紘(左)、桑島慈悟郎役 千葉繫(右)(C)吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable

『劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座再来』の公開御礼舞台挨拶 壱が、8月3日にTOHO シネマズ日比谷にて行なわれ、そのイベントレポートが到着した。

舞台挨拶には、MCを務める高橋祐馬プロデューサーと、我妻善逸役の下野紘、桑島慈悟郎役の千葉繫がステージに登壇。今回、アニメ「鬼滅の刃」のイベント初登壇となる千葉は、大勢のファンを前に「とても嬉しいですね」と笑顔を見せると、「こんなにたくさんの方が応援してくれる作品の舞台挨拶に下野君と立つことが出来て、本当に幸せです」と、嬉しそうに話した。

(C)吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable

下野にとっても千葉の登壇は念願だったようで、「鬼滅の刃という作品は、炭治郎や善逸、柱達など様々なキャラクターがいて、そんな個性的なキャラクターをいろんな声優さんたちが演じています。『無限城編』の第一章の善逸を語るうえでも、どこかで千葉さんとこういった形でご一緒出来たらいいなと、本当に思っていました」と、万感の思いを口にした。

(C)吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable

下野は、本作のオーディションの際から千葉の存在が強くあったそうで、「オーディションを受けるにあたって、漫画の切り抜きの善逸を見せていただいた際に、ギャーギャー騒いでいるかと思えば、シリアスな表情をしていたり、二面性が色々とあるキャラクターであるという印象を受けました。僕自身これまでもコミカルなキャラクターを演じる機会はありましたが、もっと激しいものを出さないと“我妻善逸”を表現できないだろうなと思い、どういう声を出したらいいのかと考えていた際、ふと千葉さんの様にはちきれんばかりの声を出さないとこのキャラクターは演じられないのではないかと思い、千葉さんをイメージしていました」と回顧。

「千葉さんの演技をヒントにして臨んだら、善逸役が受かって。そしてその後“育手”の爺ちゃんを千葉さんが演じられるということで、僕の中で本当に嬉し過ぎて、千葉さんとこの作品で初めてアフレコでご一緒した時に、この喜びを伝えられるチャンスは他にないかもしれないと思ってご本人にお伝えしました。我妻善逸というキャラクターを演じるうえで、僕の中では千葉さんという存在は本当に大きかったです」と、喜びを明かした。

一方千葉は、善逸にとって大きな存在である桑島を演じるにあたって、「ただ、弟子を育てる師匠というだけではなく、親の様に時には厳しく優しく見守り、弟子を信じ切るという事を意識しました。こいつはヘタレだけど大丈夫。強くなるんだ、真っ直ぐな生き方をしてくれるんだと善逸を信じる部分を壊さないように、師匠かつ親的な存在であるように演じました」と明かした。

(C)吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable

そして、声を張り上げる演技についても、「下野君も柱稽古編などで青筋立てながら頑張っていたもんね!」とねぎらい、「下野君は本当に真っ直ぐに演じられる人。全身全霊をかけて演じる姿が、まさに善逸だと思いました」と賛辞を贈ると、下野は「“爺ちゃん”として善逸を育てる、厳しい面を見せるというところから、千葉さんのあの高音が聞けないかなと思ったら、まさかの“師範と呼べ!!”のところで聞くことが出来て、アフレコ中泣きそうになりました。そんなところも含めて、しっかりお話しするのは『鬼滅の刃』が初めてだったので、その時に体を心配してくれて肩をもんでいただいたりして本当に嬉しかったです」と、感慨深く振り返った。

さらに、本作の感想を聞かれると、下野は「鬼滅の刃は、毎回毎回クオリティが前作を超えている作品ですが、本作でも音と映像と迫力が何度も超えてきて、びっくりしました!」と興奮気味に語ると、千葉も「下野君も言っていましたが、画の力など、全てのスタッフさんが才能を注ぎ込んで、もちろん役者も頑張り、ああいった凄い作品が出来上がりました。僕は常々思っていますが、皆さんお一人お一人の中に鬼滅の刃が存在しています。同じ意見はなく、それでいいと思っています。伝えたかったことを、ご覧になった方がどこの部分を受け取っていただいたかは各々違うと思います。ご覧になった皆さまが『鬼滅の刃』という作品を持ち帰っていただいて、もう一度ご自身の中で再構築していただくという楽しみが映画の中にあると思います。あなたの中の『鬼滅の刃』を作りあげてください」と熱くアピール。

(C)吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable

また、下野は「(本作は)善逸の中で大きな物語の一つになると思いますし、今までの善逸とは異なる雰囲気であることが分かっていたので、自分の中で気合いを高めてアフレコに臨みました。緊張感や気合いは、今までで一番だったと思います。今回の戦いに集中していました」と真摯に明かした。

そして、イベントの締めくくりには、下野から「本作をご覧になった皆様、本当にありがとうございます。本作は我妻善逸にとって本当に重要な物語のひとつだと思います。僕自身この我妻善逸というキャラクターを通じて、より色々な方に自分自身の事を知っていただいたと思っています。それだけではなく、自分自身が声優として積み重ねてきたものが全部発揮できるような素敵なキャラクターで、僕の声優人生においてなくてはならない存在のひとつだと思っていますので、これからも善逸で高めたものをさらに良い形で発揮して、そんな姿をいろんな方に見ていただきたいです。作品は、本作と、二章、三章と続きますので、まだまだ楽しんでください! これからも『鬼滅の刃』をよろしくお願いいたします!」と、ファンに向けて心のこもったメッセージが贈られ、温かい雰囲気の中、イベントは幕を閉じた。