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音の違いがわかる、違いを語れる“聴能”の世界。JASジャーナル最新号
2025年8月12日 12:37
日本オーディオ協会は、オーディオ・ビジュアル関連のニュースや新技術、協会会員による投稿などを掲載した「JASジャーナル 2025年夏号(Vol.65 No.3)」を公開した。夏号では、音響技術者向けに行なわれる耳のトレーニング“聴能形成”に関するレポートを読むことができる。
「オーディオと聴能形成の接点」(九州大学准教授・河原氏)では、聴能形成の概要を紹介。聴能形成の狙いからトレーニングの位置づけ、そして趣味としてのオーディオにおける聴能形成の効果までを記した。
東京藝術大学教授・丸井氏による「東京藝術大学 音楽環境創造科における聴能形成」では、藝大で実際に行なわれている聴能形成のレッスンを紹介。
例えば、中心周波数は何ヘルツ? などのレッスンに対し、最初は「低域・中域・高域」で判定し、次に「1オクターブ刻み」での判断、さらに「1/3オクターブ刻みでの判断」ができるように練習を積んでいくのだという。
「聴能形成の広がりと今後の展望について」(日本音響エンジニアリング・森尾氏)では、聴能形成を支援するサービス「真耳Online」について紹介。JTSW Ear Training(JET)における真耳Onlineを利用した個人向け聴能形成講習会にも触れている。
音の聴き分けにチャレンジ! 真耳Online トレーニング体験動画
このほかにも、今年6月21日・22日に行なわれたイベント「OTOTEN2025」の開催報告や、ミュンヘン・ハイエンド2025見学記、連載「個人会員に聞く」(元パナソニックの音響設計者で現在は「楽音倶楽部」代表を務める山﨑雅弘氏インタビュー)なども読むことができる。