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Klipsch創業者の夢を叶えるフラッグシップ「Jubilee」、名機「Klipschorn」も進化

「Heritage」シリーズ

ティアックは、Klipschブランドの「Heritage」シリーズスピーカー新モデル3機種の受注を11月4日から開始する。いずれもフロア型で、価格は「Jubilee」がペアで9,900,000円、「Klipschorn AK7」が1台2,420,000円、「La Scala AL6」が1台1,870,000円。仕上げはブラック・アッシュ、アメリカン・ウォルナットから選択でき、Klipschorn AK7とLa Scala AL6はアメリカン・オーバーンも選択可能。

Jubilee

なお、10月17日より東京国際フォーラムにて開催される「2025 東京インターナショナルオーディオショウ」G602エソテリックブースで、Jubileeのデモも予定されている。

Heritageシリーズの新しいフラッグシップ「Jubilee」

Jubilee

Jubileeは、創業者ポール W. クリプシュ(PWK)の生涯最後のプロジェクトとされるフラッグシップモデル。

「彼の夢は、最も熱心なオーディオ愛好家をも満足させるスピーカーを創造すること。当初はKlipschorn(クリプシュホーン)の後継モデルとして設計されましたが、PWKはすぐにKlipsch JubileeがKlipschornを遥かに超える存在になることを確信した」という。

HF用ドライバーは「K-693 7インチ・チタンダイアフラム・コンプレッションドライバー(5インチ・ボイスコイル)。LFドライバーは「K-283 12インチ・繊維複合コーン・ウーハー」を2基搭載する。

特許取得済みのホーンローデッド・ベンテッド低域エンクロージャー(折り曲げホーン+ポート型エンクロージャー)を採用。新開発のコンプレッション・ホーン・ドライバーなど、最新の音響技術を採用。「究極のリスニング体験を実現する2ウェイ・フルレンジ・ホーンスピーカー」として開発された。

Jubilee

アクティブ・クロスオーバーが付属し、出力のロスを最少化。ドライバーのタイム・アライメントと位相を正確に調整することで、サウンドのリアリティーを極限まで高めるとする。

周波数特性は18Hz~20kHz (+1.75dB/−3dB)、平均能率はHF:110dB、LF:107dB。公称インピーダンスはHF:16Ω(最小7.6Ω @4.3kHz)、LF:8Ω(最小3.5Ω @160Hz)。クロスオーバー周波数は340Hz。

エンクロージャー材がMDF(突板)。外形寸法は127×77×176cm(幅×奥行き×高さ)で、重量はHF部が36kg、LF部が150kg。

美しいデザインをまとった「Klipschorn AK7」

Klipschが初めて作り上げたスピーカーKlipschornを進化させたのが、Klipschorn AK7。

Klipschorn AK7

3ウェイのフルホーンロードスピーカー。HFはドライバー「K-771 コンプレッションドライバー(拡張フェーズプラグ)+ K-792ホーン」、ミッドレンジは「K-1133-HP 3インチ・コンプレッションドライバー + K-406M トラクトリクス・ホーン(Mumpsテクノロジー)」。LFドライバーは「K-33-E 15インチ・ウーハー(フル・ホーンロード方式)」。

新設計の拡張フェーズプラグ、シネマ・グレードの3インチ・コンプレッション・ドライバー、特許取得のTractrixミッドレンジホーンにMumpsテクノロジーを搭載。

オプションのアクティブ外部DSPを使うと、「Klipsch伝統のスピーカーから最大限の性能を引き出す」という。

Klipschorn AK7

周波数特性は34Hz~19kHz(±4dB)。公称インピーダンスは8Ω(最小4Ω @50Hz)。クロスオーバー周波数は380Hz、2,900Hz。外形寸法は80×72×136cm(幅×奥行き×高さ)で、重量は118kg。

Klipschorn AK7

ミラノのスカラ座に敬意を表して名付けられた「La Scala AL6」

La Scala

La Scala(ラ・スカーラ)は、「銘機Klipschornのマジックをよりコンパクトに、しかも妥協なくまとめたモデル」だという。

1963年に登場したLa Scala は、ポール W. クリプシュがアーカンソー州知事候補のウィンスロップ・ロックフェラーに提供。政治キャリアの後半に列車内の演説で使用された。

そんなLa Scalaという歴史ある伝説的なスピーカーを、現代的にアップデートしたモデルがAL6となる。

HFドライバーは「K-771 コンプレッションドライバー(拡張フェーズプラグ)+ K-792 ホーン」、「ミッドレンジ K-1133-HP 3インチ・コンプレッションドライバー + K-406M トラクトリクス・ホーン(Mumps テクノロジー)」、LFドライバーは「K-281 12インチ・ウーハー(ホーンロード・ベント方式)」を搭載する。なお、別売アクティブ・クロスオーバーも2026年も発売予定。

周波数特性は40Hz~19kHz(±4dB)。公称インピーダンスは8Ω(最小3.2Ω @70Hz)。クロスオーバー周波数は425Hz、2,900Hz。外形寸法は、63×65×100cm(幅×奥行き×高さ)。重量は93kg。