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TOPPING、最上位DAC「D900」とヘッドフォンアンプ「A900」。自社開発PSRMやT'ang-ku-la搭載
2025年11月7日 12:33
MUSINは、TOPPINGの新フラッグシップDAC「D900」を11月14日に発売する。価格は295,020円。さらに、D900とのセットアップで卓越したリスニング体験を実現するというフラッグシップヘッドフォンアンプ「A900」同日発売。価格は198,000円。
新フラッグシップDAC「D900」
自社開発のPSRMモジュールを採用しており、電源システムへのノイズ干渉を最小限に抑えている。
超高速スイッチングロジックICと高精度電圧リファレンス回路から構成される1bitディスクリートDACアーキテクチャで、20種類を超える部品から選定を行ない、構成を厳格に評価測定したデータを元に、オリジナルのオーディオ信号の忠実性を保持しつつも、限りなく高速なレスポンスを実現する構成を選定。
この選定により、電源システムへのノイズ干渉を最小限に抑え、卓越した性能を実現するための基盤になるという。
電圧リファレンス電源設計も採用。TOPPINGのデジタル制御技術を導入したスイッチング電源で、ナノ秒レベルで動作する超高速スイッチングにおいて、リファレンス電圧の純度に歪みとノイズの悪影響を及ぼさなように、安定性に優れノイズ影響のない、純粋な抵抗式リファレンス電源設計を開発した。
電圧リファレンス電源設計とスイッチングロジックの相乗効果により、「オリジナルのオーディオ信号に驚異的な忠実性を再現し、THDは-140dB未満、SNRは131dBと圧巻のスペックを実現した」という。
新規開発のI/V変換回路は、低歪みオペアンプICと、繰り返しテストを経て厳選された超低ノイズのディスクリート部品で構成。これにより、PSRMからピュアな電圧出力を可能にし、十分なダイナミクスと没入感のあるサウンドになったとする。
入力は、USB-C/B、光デジタル×2、同軸デジタル×2、Bluetoothに対応。AES、I2S(I2S-LVDS)も備え、ハイグレードなデバイスからスマホやPCまで接続できる。出力はXLR(Line Out)/XLR(PRE)。
独立したプリアンプ回路も搭載。アクティブスピーカーや、パワーアンプを導入したスピーカーとも組み合わせられる。0.5dB刻みの高精度なボリュームコントロールにより、精密で滑らかなボリューム調整が可能。
外形寸法は330×210×57mm、重量は2.52kg。
フラッグシップヘッドフォンアンプ「A900」
新開発技術「T'ang-ku-laアーキテクチャ」を採用し、「業界でも最高峰のスペックを誇るヘッドフォンアンプ出力を有している」という。D900とのセットアップを想定して設計された。
T’ang-ku-laアーキテクチャは、特許取得済みの新たな3ステージ差動増幅回路。回路の潜在的なボトムノイズと高調波歪みを効果的に低減することで、ノイズとは決別を図った最高峰の回路という。
ダイナミックレンジはTOPPINGのデバイスの中でも過去最高値となる151dB、全帯域THD(90kBW)を0.00003%まで向上。新技術は回路の熱発生を効果的に低減することで、回路の熱疲労を低減し安定性を向上させ、熱ノイズを最小限に抑えている。
回路内に3基搭載したT'ang-ku-laモジュールは、入力から出力まで完全な差動バランスを維持する6chのフルバランスアーキテクチャを構成。ヘッドフォンアンプ出力は最大22,000mW@(16Ω)の駆動性能を実現した。
バックパネルには高品質なNeutrik製コネクタを採用し、3組のXLR/6.35mmコンボバランスジャックを搭載。「オーディオユーザーから、プロフェッショナルシーンやスタジオシーンまで幅広いニーズへと対応することができる拡張性を備えている」という。
フロント部には6つの物理ポートを備えたフルレンジのヘッドフォン出力を搭載。6.35mmシングルエンド×2、4.4mmバランス×2、4pin XLRバランス×2、デュアル3pin XLRバランス出力×1を備える。プリアンプ出力も搭載。専用のピュアプリアンプモードを実装している。
外形寸法と重量は330×200×57mm、2.62kg。










