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ファイン・オーディオ、Sシリーズ最小のブックシェルフ「F5S」。ペア税別12万円
2025年11月25日 00:00
アクシスは、ファイン・オーディオの新スピーカー「F5S」を12月に発売する。価格はペア120,000円(税別)。仕上げはナチュラルウォールナット(突板)、ブラックオーク(突板)、ピアノグロス・ブラック(ペイント)から選択できる。
ファイン・オーディオのデビュー作「F500」登場から約8年、独自の三大テクノロジーをさらに磨き上げ、ドライバーのリファインを重ねることで「F500Sシリーズ」が完成。新モデルのF5Sは、Sシリーズの第1号モデル「F500S」の設計思想を受け継ぎつつ、ドライバーを5インチに小型化した、シリーズ最小のブックシェルフスピーカー。「コンパクトな筐体からは想像できないほどの豊潤でスケール感のあるサウンドを響かせる」という。
同軸スピーカーの「ISOFLARE」は、同軸型の利点である優れた位相特性を活かしつつ、ワイドな指向特性を実現。コンプレッション・ツイーターのホーン開口曲面と、ウーファー・コーンの曲面を複合解析。高域エネルギーが広角で拡散する絶妙なカーブを導き出すことによって、一般的に高域の鋭い指向性が起きやすい同軸構成の欠点を解消した。
ユニット構成は、19mm径のコンプレッション・ツイーターと、125mm径のLFドライバーによる複合2ウェイシステム。
ツイーターのホーン開口部には、流体力学の最先端解析技術「COMSOL」を駆使したコンピューター解析によって設計されたアシンメトリック・リブを配置した。長いリブと短いリブを交互に配し、高域の拡散特性をさらに広角化、よりスムーズな周波数レスポンスも実現している。
コンプレッション・ツイーターの振動板には、プレミアムマグネシウム製のドーム型を採用。高域固有共振を可聴帯域外の30kHz以上に、低域共振をクロスオーバー周波数の下方へと追いやり、中低域とのつながを自然にしている。
125mm径のLFドライバーは、マルチファイバーペーパー・コーンを振動板とし、特殊な溝加工を施したFYNEFLUTEエッジを組み合わせた独自構成となる。エッジに起因する固有共振を効果的に抑制。高剛性アルミニウムダイキャスト製のシャーシーフレームも活用し、不要な振動を排除した。
クロスオーバー回路には、新たにプレゼンスコントロールを搭載した。全帯域に対する中音域(2.5kH~5kHz)のレベルバランスを制御し、音の張り出し感を微妙に調節できる。
キャビネット下側四隅の開口部は、BassTrax(ベース・トラックス)の低域放射エリア。下向きに取り付けられたバスレフポートの真下に、Tractrixプロファイルと呼ばれる亜円錐状のディフューザーを取り付け、ポートから発した超低音を水平360度に放射する。
F500Sでは、このディフューザーを分厚い台座にマウントし、開口部はキャビネットと一体化させることで、安定性や威力を高めた。
キャビネットは、ドライバーのマグネット後部の支えも兼ねたクロスブレースを内蔵。高剛性MDFを使い、堅牢なコンストラクションで箱鳴りを抑え、クリーンで重厚な響きを
実現している。
感度は2.83 Vol@1m)87dB。インピーダンスは8Ω。周波数特性(-6dB typical in room)は、55Hz~38kHz。外形寸法は174×249×285mm(幅×奥行き×高さ)。重量は4.5kg。

