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LUXURY&PRECISION、PCM1792デュアル搭載のポータブルプレーヤー

ポータブルプレーヤー「E7PCM1792A」

オリオラスジャパンは、LUXURY&PRECISION(楽彼)ブランドの新製品として、TI製DACチップ「PCM1792A」をデュアル搭載したポータブルプレーヤー「E7PCM1792A」を11月25日に発売した。価格はオープンで、市場想定価格は597,300円前後。

今年11月に発売した新モジュール「PCM1792A DACカード E7専用」を搭載したプレーヤー。

高いダイナミックレンジを実現するべく、据え置き機向けとして高電圧設計された「PCM1792A」をデュアルで使用。音質に特化した専用のOSと新開発のAsymPower Controlを用い、DAC・アナログ段・電源を統合制御。回路電圧、信号経路、I/V変換の動作条件までを厳しく調整することで、ポータブル筐体での最適動作を実現したという。

PCM1792Aが持つ「柔らかな音粒」「溶け合う中高域」を実現するために、ポータブル機に最適な電源電圧と音質の両立点を研究。プロトタイプからさらに改良を重ねた電源アーキテクチャにより、123dBのダイナミックレンジと4.7Vrms出力を両立し、音楽的豊潤さとしなやかな質感を可能にした。

各回路ブロックの±電流応答を個別に最適化し、動作電流と時間応答を精密に制御するAsymPower Controlを搭載することで、非対称電源構成特有の技術的課題を克服。高電圧DACで生じやすい発熱、電圧降下、微小信号の損失を抑えながら、チップが持つ潜在能力を最大限に引き出し、携帯機としての安定性と効率を両立した。

オーディオ再生に特化したオペレーティングシステム「LE OS」を自社で新開発。音楽再生機器として余分なものを排除することで、強力なMCUが音楽再生に際して卓越したパフォーマンスを発揮。結果、「オーディオ専用に最適化された軽量設計がデジタル処理ノイズを最小し、無音の静寂を確保する事で楽曲の立ち上がりから余韻までを自然に表現」できるとする。

ラインアウト兼用の3.5mmシングルエンド、4.4mmバランス出力を搭載。USB-DAC機能も備えており、PCM 192kHz/24bit、DSD 256(DSD 64以降はPCM変換)に対応。

Bluetoothレシーバー機能も備え、LDAC、aptX、aptX HD、aptX LL、AAC、SBCコーデックをサポートしている。

バッテリー駆動時間は、シングルエンドで約8時間(96kHz再生)、バランスで約6時間(96kHz再生)。外形寸法は71×133×20mm、重量は約300g。