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ファーウェイ、デュアル振動板で“音圧倍”のイヤカフ型「FreeClip 2」

「FreeClip 2」(ブルー)

ファーウェイ・ジャパンは、イヤカフ型の完全ワイヤレスイヤフォン「FreeClip 2」のクランドファンディングを、12月12日10時よりGREEN FUNDINGで開始した。プロジェクト期間は2月1日まで。一般発売時の市場想定価格は27,280円前後だが、クラウンドファンディングでは最大22% OFFの早割プランなどが用意されている。カラーはブルーとブラックの2色。

プロジェクト支援者には「2月2日には製品が届き始める予定」とのこと。また日本発売は未定だが、海外ではイヤフォンのブリッジ部分にクリップで装着するアクセサリーが用意されており、クラウドファンディングでは先着1,000名にアクセサリーをプレゼントするプランも用意されている。

「FreeClip 2」クラウドファンディングページ

「FreeClip 2」(ブルー)
「FreeClip 2」(ブラック)

2024年2月に一般発売された「FreeClip」の後継機種。初代モデルは、ファーウェイ担当者が「イヤカフ型イヤフォンの市場を作り上げた自負がある」とするほど日本での売れ行きが好調だったといい、世界累計でも350万台を販売した。

画像上側がアコースティックボール、下側がコンフォートビーンズ

後継機種となるFreeClip 2では、アコースティックボール、コンフォートビーンズ、それらをつなぐC字型のブリッジで構成された「C-Bridgeデザイン」は継承しつつブラッシュアップ。重さは初代から9%軽量化され、イヤフォン片側5.1gとなったほか、体積も11%削減され、装着感がさらに軽くなったという。

ブリッジ部分は、高性能形状記憶合金を、肌に優しく柔らかな液体シリコンで覆う仕様。弾性を25%高めることで、長時間でも快適に装着できる。耐久性も確保しており、25,000回以上の折り曲げテストでも変形しないという。これはユーザーが3年間、毎日10回着け外しする回数に相当するとのこと。

「FreeClip 2」のイヤフォン
左が初代FreeClip、右がFreeClip 2。コンフォートビーンズ部分のサイズがわずかにコンパクトになった

装着時に耳の裏側に当たるコンフォートビーンズは、1万人以上の耳型データを活用して形状を改良し、フィット感を高めた。同社の調査によれば装着の安定性と適合性が12.3%アップしたという。

アコースティックボール部にドライバーユニットを内蔵。ファーウェイ独自特許のデュアル振動板ドライバーを日本初採用しており、音圧は前モデルから6dB向上したほか、低域の駆動力は約2倍に強化された。担当者によれば「体感で倍の音圧を実現している」とのこと。口径は10.8mmで、ユニットとしては14mm相当。

さらに最新オーディオチップセットとして、ファーウェイ初となるニューラルプロセッシングユニット(NPU)を搭載することで、高いAI演算性能を実現した。演算能力は初代モデル比で5倍に向上しており、より強力かつ繊細なオーディオ・音声処理が可能になった。

この新プロセッサーとデュアル振動板ドライバーを組み合わせた機能として、「リアルタイム音量調整」を利用可能。0~85dBAの騒音レベル下で、さまざまな騒音環境を自動で識別し、例えば55dBAの室内では音量が自動的に小さく、75dBAのレストランでは音量が自動的に大きくなる。これにより「オープンイヤーの弱点である騒がしい環境での聞き取りづらさを改善」するという。

なお、リアルタイム音量調整はデフォルトではOFFになっているため、別途アプリから「適応音量」をONにする必要がある。

左が初代「FreeClip」。右が「FreeClip 2」。FreeClip 2ではイヤフォンを縦に収納する形となった
収納方法が変わったことでケースはコンパクト化されている

通話性能では、デュアルマイクと骨伝導マイクによる3マイクのノイズリダクションシステムと、環境ノイズを除去するマルチチャンネルDNNアルゴリズムにより、クリアな通話音声を実現。アルゴリズムは、上述のNPUにより精度が向上。初代モデルから大幅に強化され、風切音もより低減できるようになった。

またデュアル振動板ドライバーによる音圧の向上、スマート音量自動調整と、AIによる音声のクリア強調処理により、相手の声も鮮明に聴き取れるとのこと。

開放型イヤフォンで気になる音漏れについては、初代と同じく逆音波による音漏れ防止システムを搭載。改良を重ね、外部音波を、より的確に逆音波で打ち消すことが可能になったため、音漏れをより抑えるという。

バッテリー駆動時間はイヤフォン単体では初代より1時間長い最長9時間。ケース併用では同2時間長い最大38時間。10分の充電で3時間使える急速充電にも対応している。

BluetoothコーデックはSBC、AAC、L2HCをサポート。マルチポイント接続も利用できる。

タップ操作は、イヤフォンのボール、ブリッジ、ビーンズの全部位が対応しており、ダブルタップで再生/停止、トリプルタップで曲送りなどができる。またビーンズ部分のみスライド操作にも対応。音量調整や曲送りなどができる。

そのほか頷いて着信応答、横に振って着信拒否といったヘッドコントロールも利用できる。

イヤフォンはIP57の防水防塵仕様で、初代のIP54から進化。装着中にイヤフォンが落下した場合、もう片方のイヤフォンからアラート音を鳴らす落下検知センサーを搭載している。

充電ケース

充電ケースは新たにIP54の防水防塵仕様となったほか、ケースの開閉時に効果音を鳴らすことも可能。アプリで30種類以上のサウンドからカスタマイズできる。

スマホ用アプリは「HUAWEI AI Life」と「HUAWEI Audio Connect」に対応

スマホ用アプリは「HUAWEI AI Life」と、今年から配信がスタートした「HUAWEI Audio Connect」のふたつに対応する。担当者によれば、現時点では両アプリの機能に大きな違いはないものの、今後はAudio Connectアプリ側で機能追加が予定されているという。

クラウドファンディング期間中、「二子玉川 蔦屋家電」と「SHIBUYA TSUTAYA」では実機展示も行なわれる。