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デノン、1台で“高さと広がり”のある空間オーディオ再生、ワイヤレススピーカー「HOME 200/400/600」

左から「HOME 400」、「HOME 200」、「HOME 600」ストーン・シルバー

デノンは、1台でも高さや広がりを感じる再生ができるワイヤレススピーカー3機種を発表した。GREEN FUNDINGでのクラウドファンディングを4月7日午前9時から開始。価格はオープンで、各色50台限定のSuper Early Bird支援プラン価格は、「HOME 200」が48,100円(一般販売価格より19% OFF)、「HOME 400」が68,800円(同18% OFF)、「HOME 600」が97,800円(同17% OFF)。2台セットのプランなども用意する。詳細は下図の通り。

カラーは3モデルとも、チャコール・ブラック、ストーン・シルバーの2色を用意する。この製品は、デノン・ブランドとして、GREEN FUNDING初のプロジェクトとなる。

チャコール・ブラック

DENON HOMEプロジェクト告知ページ

3モデル共通の特徴

デノンは、ピュアオーディオのコンポを手掛けるだけでなく、2014年に世界初の家庭用Dolby Atmos対応AVアンプを発売して以来、Atmosに対応する製品も作り続けている。その研鑽を重ねてきた技術を投入する事で、「Hi-Fiクオリティの音質を、最新の立体音響技術を融合させ、ヘッドフォンでは味わえない音の広がりを1台のスピーカーで実現した」という。

「HOME 200」
「HOME 400」
「HOME 600」

3機種全てがAmazon Musicなどで配信されている、Dolby Atmosの音楽再生に対応。1台で、左右だけでなく、高さ方向にも広がるサウンドステージを展開できるという。さらに、通常のステレオ音楽を再生する時には、デノン独自の立体音響技術を使い、空間オーディオへと拡張して再生する。

HOME 200は、2.1.0chで合計3基、HOME 400は2.0.2chで合計6基、HOME 600は2.1.2chで合計8基のスピーカーユニットを内蔵。入力されたAtmosのデータを、7,1,2ch信号にデコードした後で、最適な再生ができるように、各モデルごとに搭載するユニット構成にあわせた割り振りを行なって再生する。

HOME 400とHOME 600は、筐体上部に、上向きに2基のドライバーを搭載。上方に向けて音を放出して高さのある音場を再現する。HOME 200は上向きドライバーは搭載していないが、バーチャル技術を活用して高さの感じられる再生を行なっている。

HOME 400とHOME 600は、筐体上部に、上向きに2基のドライバーを搭載

さらに、HEOSアプリを用いて、ユーザーが音場の広さを調整可能。HOME 400とHOME 600では広さに加え、高さもコントロールできる。

広さに加え、高さもアプリからコントロールできる

デノンのサウンドマスター・山内慎一氏がチューニングを担当。各モデルに搭載するミッドレンジ、ウーファーの振動板には、アラミド繊維で強化した高剛性のペーパーコーンを採用した。

エッジ部分の厚みを、あえて不均一にする事で、コーンの動きがより直線的になり、安定したピストンモーションを実現。さらに、現行のHOMEシリーズと比べ、全てのウーファードライバーを大型化した。強力なドライバーの振動で、筐体が鳴いて、不要な音を出さないように、剛性を高めるための補強も内部に入れている。

さらに、デノンのHi-Fi製品やAVアンプと同様に、山内氏が追求する「ビビッド&スペーシャスなサウンド」を実現するために、「Pureモード」を搭載。

通常の「Autoモード」では、Dolby Atmosデコーダーでデコードした音声データを、アップミキサー・バーチャライザーで処理し、その音声をさらに信号処理した上で、EQへ通して、アンプで増幅してユニットから再生する。

しかし、PureモードではAtmosデコード後の、サウンドモードやバーチャルサラウンドの処理をバイパスし、EQを通してアンプで増幅する。これにより、より高純度な再生が可能という。

対応する音楽ストリーミングサービスは、Amazon Music、AWA、Deezer、Qobuz、Spotify、SoundCloud、TuneIn。NASなどに保存した、5.6MHzまでのDSDや、ハイレゾ音楽ファイルの再生も可能。USB端子も備えており、USBメモリーなどに保存したハイレゾファイルも再生できる。

さらに、Bluetooth、AirPlay 2、Roon Readyにも対応。3.5mmのアナログAUX入力も備えており、ゲーム機などと遅延を抑えた接続も可能。

HOME 200の背面
HOME 400の背面
HOME 600の背面

制御や音楽配信サービスからの再生には、HEOSが使用可能。複数台を連携させたマルチルーム再生も可能。また、各モデルを2台用意して、左右チャンネルを割り振って、ステレオ再生させる事も可能。

さらに、デノンのサウンドバー「Bar 550」と連携して、サウンドバーのワイヤレス・リアスピーカーとして使えるほか、Powered by HEOSの対応サウンドバーとワイヤレスで連携する事もできる。

各モデルの特徴:HOME 200

HOME 200
HOME 200の内部

カスタムメイドの25mmツイーター×2基、102mmウーファー×1基を搭載。25mmツイーターの再生帯域を、通常のツイーターよりも広めにすることで、広がりのあるサウンドと同時に、人の声など、重要な帯域をナチュラルな音で再生する事にもこだわっている。

クラスDのパワーアンプ3基を内蔵。天面に再生/一時停止ボタンや、音量調整ボタン、好きなコンテンツを登録できるクイックセレクトボタンも3つ備えている。外形寸法は140×140×216mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は2.2kg。

3モデルのスペック比較

各モデルの特徴:HOME 400

HOME 400

前面に、カスタムメイドの19mmツイーター×2基、114mmウーファー×2基を搭載。さらに、上部に上向きに25mmのアップファイアリングユニットを2基搭載。合計6ドライバーを搭載。デュアル・ハイトスピーカーを用いて、リアルな高さ方向の立体感をプラスしている。

HOME 400

各ユニットは、クラスDの個別アンプ6基を用いて正確にコントロールしている。本体に、再生/一時停止ボタンや、音量調整ボタン、好きなコンテンツを登録できるクイックセレクトボタンも3つ搭載。外形寸法は300×150×219mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は4.2kg。

HOME 400

各モデルの特徴:HOME 600

HOME 600

前面に、カスタムメイドの19mmツイーター×2基、66mmミッドレンジ×2基、165mmウーファー×1基を搭載。さらに、165mmウーファーは背面にも搭載。2基の大型ウーファーを、中合わせに配置する事で、ピストンモーションで発生する振動をキャンセルしている。

カスタムメイドの19mmツイーター×2基、66mmミッドレンジ×2基
165mmウーファーを前後に搭載

上部には、上向きに66mmのアップファイアリングユニットを2基搭載。合計8ドライバーを搭載した。これらのユニットは、クラスDの個別アンプ8基を用いて正確にコントロールしている。

天面に再生/一時停止ボタンや、音量調整ボタン、好きなコンテンツを登録できるクイックセレクトボタンも3つ搭載。外形寸法は451×251×226mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は8kg。

HOME 600

音を体験する

メディア向けに開催された体験会において、「CORNELIUS/Tone Twilight Zone」、「ニック・ジョナス/Sweet to Me」、「Sara K./Stars」などを聴き、音質や、アプリでの広さ/高さ調整などを体験した。

Atmosの楽曲が気になるところだが、その前に、スピーカーとしての素のサウンドをチェックすると、HOME 200/400/600のいずれも、クリアでナチュラル。山内氏がチューニングを行なっているというのもあり、Hi-Fiなサウンドに仕上がっている。

前面下部にはイルミネーションも搭載

その上で、Atmosの空間オーディオ楽曲を再生すると、各モデル1台でも、驚くほど音場が広がっていく。

前述の通り、アプリで「広さ」や、上位2機種では「高さ」の調整もできるのだが、例えばHOME 200で「広さ」を増やしていくと、「目の前の小さなスピーカーから音が出ている」という感覚が薄れ、左右の空間に音場がどんどん広がり、その代わり、中央のスピーカーの実在感が無くなっていく。まるでスピーカーが空間に溶け込んで霧散したような感覚が味わえる。

また、HOME 200は上向きのユニットを搭載していないモデルなのだが、そうとは思えないほど、上方向にも音が広がっていく感覚が味わえる。

HOME 400/600では、ウーファーが大型化する事で、より低域がパワフルになり、低い音も沈み込むため、再生音に凄みが加わる。左右の空間の広がりも、HOME 200を超える広大さだ。

さらにこの2機種は、上向きのユニットを搭載している事で、上方向の空間がさらにハッキリと伸びていくのがわかる。高さ方向の調整を、±0のデフォルト状態にしているのだが、机の上に置いているHOME 400/600から音が出ているとは思えず、目を閉じると、もっと大きな、フロア型スピーカーが鳴っているかのような雄大なサウンドに体が包まれる。

アプリで高さ方向を数値を増やしていくと、上方向の空間がどんどん伸びていくため、視線が天井方向へと無意識に上がっていく。部屋の天井が高くなったような感覚で、より開放的な気分で音楽が楽しめた。

ディーアンドエムホールディングス 国内営業本部企画室の髙藤正弘氏は、空間オーディオのコンテンツが増加し、2022年にはApple Musicのユーザーの80%が空間オーディオを利用したことがあるなど、普及が進んでいる事を紹介。その上で、その楽しみ方が、イヤフォンでの再生がメインになっている事も指摘。

髙藤氏は、「今回のクラウドファンディングは、色々なお客様に我々デノンを知っていただきたいと思って挑戦する。空間オーディオの利用は、イヤフォンが一般的だが、若い人にも、ライブのように、体で音を感じる、音を浴びる楽しさを味わって欲しい。小さくても音が良いスピーカーが欲しいと思っている人達に届けたい」とプロジェクトへの意欲を語った。

ディーアンドエムホールディングス 国内営業本部企画室の髙藤正弘氏

DENON HOMEプロジェクト告知ページ