ビクター、「JVC」ブランドが「中国馳名商標」に認定

-「JVC」不正使用を排除。国内でもJVCに統一へ


6月4日発表

 日本ビクター株式会社は4日、同社コーポレートブランドである「JVC」商標が5月11日付けで中国国家工商行政管理総局より、中国の「馳名(ちめい)商標」として認定されたと発表した。

 馳名商標とは、中国全土において周知のブランドであることが認められるブランドを対象に、国家工商行政管理総局により認定される商標。馳名商標に認定された日本の電機分野企業は同社で5社目だという。

 認定されることで、中国における「JVC」商標の保護範囲が拡大。第三者による不正登録の阻止や不正使用の排除が容易となり、ブランド保護の強化、拡充が図れるとしている。

「JVC」ブランドを採用した「GZ-X900」

 同社は、海外向け製品を「JVC」ブランドで展開していたが、日本国内でも6月上旬より発売されるAVCHDビデオカメラ「GZ-X900」に、民生機として初採用するなど、グローバルブランドとしての認知度向上に向けた取り組みを実施している。模倣品被害が多く報告されている中国においても、馳名商標の認定を目指すなど、「JVC」商標の権利保護強化を図ってきたという。

 今回の馳名商標認定について、同社は「中国における長年にわたる営業活動とブランド活動等の実績が評価された結果であり、中国における信頼の証でもある」と評価。「一層のブランド価値向上に努める」としている。


(2009年 6月 4日)

[AV Watch編集部 大類洋輔]