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final“トゥルーダイヤモンド振動板”ヘッドフォン「DX10000 CL」を聴いた。マグネシウムで復活「A8000 DC」
2026年7月11日 14:20
ポータブルオーディオの試聴&体験イベント「ポタフェス 2026 夏 秋葉原」が11日、秋葉原で開幕した。期間は12日まで。会場はベルサール秋葉原B1F・1F・2Fと秋葉原コンベンションホール2F。入場料は無料で、事前登録無しのフリー入退場。ここでは、finalのブースをレポートする。
「DX10000 CL」と「DX10000 CL Collector’s Edition」
finalブース最大の注目は、新開発のトゥルーダイヤモンド振動板DUを搭載した、フラッグシップ密閉型ヘッドフォン「DX10000 CL」と「DX10000 CL Collector’s Edition」だ。
トゥルーダイヤモンド振動板も凄いが、価格もDX10000 CLが1,180,000円(2026年秋頃発売)、DX10000 CL Collector’s Edition(初回限定生産世界150本/7月24日発売)が1,280,000円と、価格もインパクトがある。
ブースには、トゥルーダイヤモンド振動板の実物が展示されている。その名の通り、振動板の素材として、音速や硬度に優れるダイヤモンドを採用。シリコン上にダイヤモンドを結晶化させた後に、シリコンを溶かすCVD製法(化学気相成長法)でダイヤモンド箔を製造する手法を使用。圧倒的な曲げ剛性を持ち、忠実な再生ができるほか、高い内部損失による驚異的に短い減衰特性も特徴。100Hz以下の帯域で従来モデル比100分の1以下の歪み率を実現したそうだ。
トゥルーダイヤモンド振動板は、同社のハイエンドイヤフォンでも採用しているが、ヘッドフォン開発にあたっては、大口径化する必要がある。そのために、形状を工夫。従来のヘッドフォン振動板には例を見ない急峻なドーム形状と、振動板外周部に円筒形のリブを設ける新構造を採用した。エッジには、劣化しにくく軽量かつ高い弾性・伸縮性を兼ね備えた特殊ポリウレタンを使っている。
ちなみに、トゥルーダイヤモンド振動板は剛性も高く、特に割れやすいということもなく、「普通のヘッドフォンと同じような感覚でお使いいただける」とのこと。
駆動部分には、軽量かつ高強度なポリイミド製ボビンがコイルに高い剛性を与えることで、振動系の動きに負けることなく力を正確に伝達。ピストンモーション精度を高めた。さらに、ボイスコイルのリード線を空中に浮かせたまま直接端子へ配線する空中配線構造を採用。エッジからリード線を完全に切り離すことで重量分布の非対称性を排除し、振動板が純粋なピストンモーションで駆動できるようにしている。
会場で短時間試聴したが、“従来のヘッドフォンの音”というイメージを超えた、驚くべき解像感とトランジェントの良いサウンドで、鋭い刀でズバズバと切り裂くような歯切れの良いサウンド。1つ1つの音が非常に細かく描写されつつ、その音が繊細なだけでなく、しっかりとエネルギーがある。密閉型として、中低域にゆったりと身をまかせられる部分もあり、“鋭さと心地よさ”を両立したサウンドに仕上がっていた。
なお、通常モデルの他に用意されるDX10000 CL Collector’s Editionは、筐体の一部にゴールドカラーをあしらい、特別な同梱品とともに桐箱に収めている。収納ケースとしても使える丹後ちりめん(京都・丹後地方で織られる伝統的な絹織物)のオリジナル信玄袋と、専用展示台を同梱する。
A8000 DC
フラッグシップ有線イヤホン「A8000」の設計思想を新たな解釈で見つめ直したという、新プロトタイプ「A8000 DC」を世界初公開。DCは、音楽用語のダ・カーポ「Da Capo」(譜面の最初に戻るという意味)に由来する。
A8000は、発売より7年が経過し、材料の都合で生産が終了した。振動板にトゥルーベリリウムを使っていたが、A8000 DCでは新たなマグネシウム振動板で開発。「A10000で培った技術も投入する事で、ベリリウムを使わず、マグネシウムの良さを引き出す事で、新たなA8000を作れるのでは」と、開発されたものだという。
また、フラッグシップワイヤレスイヤホン「TONALITE トナリテ」も出展。スマホのカメラで頭部・耳・肩などの身体形状をスキャンし、個人の身体特性に合わせた音色プロファイルを生成・適用する、世界初のパーソナライズ技術「DTAS」による音色の個人性適用が特徴だ。
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会場では、最短10分で設定できるようになったDTASの効果を、体感狩野。来場者が持参したスマホのみで、設定、試聴までできるようになっている。
ZE500 NYUMINも試せる
クラウドファンディングサイト・Makuakeにて応援購入プロジェクトが開始された、“夜のための完全ワイヤレスイヤフォン”こと「ZE500 NYUMIN」も登場。
「夜のスマホ習慣を、否定するのではなく、整える」という新しいアプローチで開発したもので、「ベッドに入ってからの30分。動画、ショート動画、ラジオ、Podcast、ASMR、環境音──多様化する『夜のスマホコンテンツ』を、より心地よく、自身のペースで楽しめるように、音響・装着感・アプリの3軸から設計を見直した」という。
イヤフォン本体は、片側約3gの軽さを実現。耳の小さい人にも好評だという完全ワイヤレスイヤフォン「COTSUBU for ASMR」から、さらに体積を約35%削減。横向きで耳が枕に当たっても異物感を抑える構造になった。
会場では、実機を装着・試聴できるだけでなく、枕も用意。装着した状態で枕に耳をうずめ、異物感の無さを体験できるようになっていた。
DITA Audio「Project M2」
finalが日本総代理店を務める、シンガポール発のDITA Audioからは、Project Mをアップグレードした新モデル「Project M2」が日本初公開。
従来モデルはハイブリッド構成だったが、Project M2ではよりDITAらしく、シングルDDモデルになり、そのダイナミックドライバーを新開発のチタンカーバイドコーティングダイナミックドライバーに変更。
実機を見ると、透明度の高いクールなシェルの中に、チタンカーバイドコーティングダイナミックドライバーが内蔵されているのが見える。ドライバーの搭載位置も、より音導管に近い位置に変更された。
価格や発売時期は未定だが、今夏に6万円程度で発売される見込みだ。











