ソニー、「VW80」後継などSXRD新プロジェクタを披露

-新ウォークマン、プリンタ付きフォトフレームなども


9月9日発表


 ソニーは9日、特約店や報道関係者向けに行なう新製品内覧会「ソニー ディーラーコンベンション 2009」において、SXRDシアタープロジェクタ2モデルを披露した。

中央が「New-1」(VW80後継)、下が「New-2」(HW10後継)

 会場に展示されていたのは、近く発売される予定の反射型液晶パネル搭載「SXRD」フルHDプロジェクタ2モデル。「New-1」と仮称された「VPL-VW80」の後継モデルと、「New-2」とする「VPL-HW10」後継モデルで、それぞれの従来モデルと同じフルHD SXRDパネルを採用。New-1は120Hz倍速駆動の「モーションフロー」を搭載する。価格や発売日は未定だが、それぞれ従来モデルと同等の価格となることが見込まれる。

 両モデルの主な強化ポイントは光学ユニット部。筐体は従来機とほぼ共通だが、新開発の「アドバンスト・アイリス3」採用により、入力信号に連動したアイリス制御をさらに進化させている。コントラスト比はNew-1が12万:1、New-2が6万:1。また、フィルター部の見直しにより、色味の表現の最適化なども図られている。

 会場に特設されたシアタールームでは、新AVアンプ「TA-DA5500ES」や、Blu-ray Discプレーヤー「BDP-S5000ES」を用いてデモ。「VPL-HW10」も投写され、レンズを半分ずつ板で隠すことによって「New-2」と比較する投写も行なった。

上段が既存モデルのHW10。レンズを半分ずつ隠して下のNew-2と比較投写したAVアンプ新モデルの「TA-DA5500ES」と、Blu-ray Discプレーヤーの「BDP-S5000ES」を用いてデモを行なった
 
【2月13日】【大マ】完成度は向上。新世代SXRD高級機
性能と価格アップの見極めが重要。ソニー「VPL-VW80」
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20090213/dg114.htm
【2008年12月26日】【大マ】価格破壊のLCOSプロジェクタ風雲児
実売25万円のフルHD SXRD。ソニー「VPL-HW10」
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20081226/dg106.htm

■ ウォークマンや、nav-u、プリンタ付きフォトフレームなど

ウォークマンSの新製品

 オーディオ製品関連では、国内未発表の「ウォークマンS」新モデルを展示。同製品と見られるIFAで披露された新モデルは、2.4型液晶を搭載し、FMチューナやボイスレコーディング機能も装備。欧州で9月下旬に発売することが発表されている。なお、国内での発売日や価格は明らかにされていない。

 また、ウォークマンを装着できる「ネットジューク」や、クレードル型スピーカーの新製品も披露。レコーダやVAIOなど、他の機器と接続して楽しむ方法が紹介されていた。なお、周辺機器の価格や発売時期も未定となっている。


新モデルのカラーバリエーションVAIOと接続して展示するコーナーもノイズキャンセリング(NC)対応ネックストラップイヤフォンが付属品として用意。同製品もNC機能を備えていると見られる
ウォークマンを装着できるネットジュークの新モデルクレードル型スピーカーもケースやスピーカーなどのアクセサリも充実

 また、携帯電話やポータブルオーディオ用のBluetoothレシーバ新モデル2製品「DRC-BT30」と「DRC-BT30P」も展示。いずれも11月発売で、オープンプライス。店頭予想価格は6,000円前後の見込み。仕様は共通で、売場が異なる製品となっている。

 従来機種のBT15/BT15Pからの変更として、AC充電のほかにUSB充電もできるようになり、価格は従来の直販8,980円から低価格化された。なお、背面クリップはこれまでの着脱式から、直付けに変更されている。

Bluetoothレシーバ「DRC-BT30P」背面クリップ部パッケージ。左がBT30、右がBT30P

 そのほか、ヘッドフォン新製品として、既報の2.4GHzワイヤレスヘッドフォン「MDR-RF7100」(10月21日発売/店頭予想価格3万円前後)の試聴コーナーも設けられていた。さらに、アウトドア用オーバーヘッドバンド型の新モデルも参考出品。また、小型アクティブスピーカー「SRS-A300」も展示されていた。

ワイヤレス7.1chヘッドフォン「MDR-DS7100」。センターチャンネルのボリューム調整も可能なほか、イヤーパッド部に低反発素材を採用したことが特徴
未発表のアウトドア向けヘッドフォン10月発売のヘッドフォン新製品の「MDR-370LP」(3,675円)と「MDR-570LP」(4,935円)も
カラフルな小型アクティブスピーカー「SRS-A300」前面にバスレフポートを備えている背面にケーブルを巻き取って収納できることも特徴

 また、未発表のリニアPCMレコーダとして、コンパクトなサイズのモデルも参考出品。左右に角度を付けられたステレオマイクを搭載している。別売アクセサリとして、スピーカー付きのキャリングケースも用意される。

リニアPCMレコーダの未発表モデル。コンパクト筐体ながら大型ステレオマイクを備えている

【2008年9月8日】ソニー、“おまかせチャンネル”搭載の「ウォークマンS」
-ノイズキャンセルを外部プレーヤーで使えるモードも
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20080908/sony1.htm
【9月9日】ソニー、2.4GHz無線伝送の7.1chヘッドフォン
-ユニット/パッド改良。連続使用時間も13時間に
http://av.watch.impress.co.jp/docs/news/20090909_314132.html
【9月8日】ソニー、パステルカラーの小型アクティブスピーカー
-5Wデジタルアンプ内蔵。ケーブル収納も
http://av.watch.impress.co.jp/docs/news/20090908_314137.html


■ プリンタ付きのデジタルフォトフレームなど

プリンタ一体型のデジタルフォトフレーム

 今後発売が見込まれるユニークな製品としては、デジタルフォトフレーム「S-Frame」のコーナーで、プリンタ付きの製品が参考展示された。フォトフレームの液晶画面に表示された静止画をそのままプリントできるというもので、一緒に見ている友人などにその場で写真を手渡せることがメリット。

 また、9型液晶を搭載しながら価格を抑えたというモデルや、女性向けとしてスワロフスキーをあしらったモデルが展示された。デジタルフォトフレーム市場の拡大に伴い、付加価値モデルや低価格モデルなどでラインナップ拡大を図るとしている。


9型ワイドモデル。解像度は既存の7型と共通としたほか、深みのある黒を表現する「TruBlack」を省いて価格を抑えたスワロフスキーをあしらったデザイン重視のモデルフォトフレームやサイバーショットの売場イメージ

 ポータブルナビの「nav-u」では、ワンセグ搭載モデルなど2製品を披露。静電タッチパネルによる快適な操作感や、2方向ジャイロセンサーと3軸加速度センサーを搭載し、独自の車速演算による高精度な測位技術「POSITION plus GT」などを特徴としている。

 また、PSPで周辺のスポットを簡単に探せる無料レーダーアプリ「x-Radar Portable」のデモも行なわれた。無料地図サイト「PetaMap」と連携し、登録されたスポットを検索し、自分だけのオリジナルガイドブックをPSPで実現できるという。PSP初の地図ダウンロードもオプションで開始予定。

未発表のnav-u新モデル。ワンセグ搭載のNV-New1(左)と非搭載のNV-New2(右)を展示している。どちらも4.8型ワイド液晶を搭載nav-uの売場イメージ
PSPの無料レーダーアプリ「x-Radar Portable」展示コーナー。周辺スポットが直感的に探せることを特徴としている。サービス詳細は東京ゲームショウで案内されるとのこと
そのほか展示されていた製品。IFAで発表されたモバイルノートPCの「VAIO X」BRAVIAの背面に装着できるデジタルチューナ/レコーダ一体型ユニット「BRX-A320」10月21日発売予定のBRAVIAワンセグ「XDV-S700」。最薄部5mmの薄型筐体が特徴
サイバーショットを装着することで自動的に被写体を探して回転し、撮影するアクセサリ「Party-shot」(IPT-DS1)ハンディカムのコーナーでは、「Exmor R」の暗所撮影能力をアピール

(2009年 9月 9日)

[AV Watch編集部 中林暁]