AVCHDネイティブ編集を強化した新「EDIUS Neo 2」を説明
-最新CPUに最適化。3ストリームのリアルタイム編集も
トムソン・カノープス株式会社は16日、11月上旬発売予定のノンリニアビデオ編集ソフト「EDIUS Neo 2 Booster」の説明会を開催した。
価格は31,290円。対応OSはWindows XP/Vista/7。従来の「EDIUS Neo 2」からのアップグレード版やキャンペーン版(他社ソフトからの乗り換え版)のほか、MPEG-2/MPEG-4 AVCトランスコードカード「FIRECODER Blu」やHDMI出力カード「HD SPARK」のセットパッケージも用意する。ラインナップは下表の通り。なお、10月9日から「Booster」発売日までの期間に従来の「EDIUS Neo 2」を購入したユーザーには無償アップデートを行なう。
製品名 | 価格 |
EDIUS Neo 2 Booster | 31,290円 |
EDIUS Neo 2 Booster アップグレード版 | 4,179円 |
EDIUS Neo 2 Booster キャンペーン版 | 24,990円 |
EDIUS Neo 2 Booster アカデミック版 | 22,890円 |
EDIUS Neo 2 Booster with HD SPARK | 36,540円 |
EDIUS Neo 2 Booster with FIRECODER Blu | 68,040円 |
EDIUS Neo 2 Booster キャンペーン版 with FIRECODER Blu | 57,540円 |
EDIUS Neo 2 Boosterの特徴 |
新開発のAVCHDエンジンを搭載した点が特徴で、AVCHDネイティブ編集における解像度や再生フレーム数の低下を防ぎ、オリジナル画質のままスムーズに編集可能になったという。従来のEDIUSでもAVCHDネイティブ編集に対応していたが、操作のレスポンスなどに優れるCanopus HQコーデックへ変換しての利用が推奨されていた。
新開発のAVCHDデコーダに加え、マルチスレッド処理の対応を強化したことで、AVCHDのリアルタイム編集を実現。DVに始まり、DVCPRO HD、Canpopus HQ、MPEG-2、AVC Intraなどコーデックを自社開発していることが、アプリケーション動作の“軽さ”の要因、としており、AVCHDでもストレスの無い編集作業を可能にするという。
また、Intel製CPUへの最適化を進め、Core i7搭載のPCの場合は、追加ハードウェア無しで3ストリーム以上のAVCHDを同時にリアルタイムデコードが可能。Core 2 Quadでは1ストリーム(1,920×1,080ドット)、Core 2 Duoでは1ストリーム(1,440×1,080ドット)のリアルタイム処理が可能という。
Core i7やCore 2 Quadなど、Intel製CPUに最適化 | ノートPCでもAVCHDネイティブ編集が可能に | AVCHDネイティブ編集環境の目安 |
AVCHDネイティブでのリアルタイムプレビューも可能 |
他社ソフトウェアのAVCHDネイティブ編集では、解像度を落としたりコマ数を落とすなどの処理を行なうため、最終画質を確認しながらの編集作業ができなかったという。EDIUS NEO 2 Boosterでは、AVCHDのまま最終画質で編集な点も特徴とする。
また、リアルタイムHDMIモニター出力カードの「HD SPARK」やSpursEngine搭載のMPEG-4 AVC/H.264、MPEG-2変換カードの「FIRECODER Blu」にも対応する。EDIUS Neo 2と同様にBlu-rayへのダイレクト出力などにも対応する。
発表会場では、パナソニックのデジタル一眼カメラ「DMC-GH1」で撮影したAVCHD映像を、Core i7搭載PCのEDIUS Neo 2 Boosterに取り込み。EDIUSで編集中の映像を4ストリーム同時に再生するデモなどを実施した。また、入力したテキストからナレーション音声を作成する「声の職人 for EDIUS」のデモも紹介。開発は株式会社エーアイで価格はLite版が7,875円、通常版が31,500円。
コーデックを自社開発 | 声の職人 for EDIUSのデモ |
(2009年 10月 16日)
[AV Watch編集部 臼田勤哉]