三洋、輝度12,000ルーメンの2灯式液晶プロジェクタ

-「QuaDriveエンジン」採用で色再現性を向上。420万円


「LP-XF1000」

12月18日発売

標準価格:420万円


 三洋電機株式会社は、ランプ2灯式で12,000ルーメンを実現する液晶プロジェクタ「LP-XF1000」を12月18日より発売する。価格は420万円。

 1.8型/1,024×768ドット液晶を搭載する2灯式プロジェクタ。330W NSHAランプを2灯採用。AC200Vへの変換工事なしに、AC100V環境下で使用できる。従来モデル(LP-XF71)と比べ、光効率を20%向上させ、AC100Vの2灯式プロジェクタでは最高輝度となる12,000ルーメンを実現。

 さらに、3LCD方式に黄色成分を独立して制御するカラーコントロールデバイスを組み込んだ、「QuaDrive(クアッドライブ)エンジン」を搭載し、色再現性を向上。高輝度で高“精彩”の大画面投映ができるとしている。大会議室や大ホールのほか、デジタルサイネージでの利用を想定する。

 また、無機パネル採用の「QuaDriveエンジン」を搭載することで、コントラスト比4,000:1を実現。投映画像の奥行き感や立体感を向上させている。また、3枚のミラーを組み合わせて2つのランプ光を均一に合成する「2灯光合成技術」を採用。従来の4灯式の明るさを2灯式で実現し、色むらを低減するなどの高画質化も図っている。

 レンズは別売で、投写サイズは40~600型(レンズによって異なる)。「上下左右電動レンズシフト機能」や「電動ズーム・フォーカス機能」を備える。投写を一時的に中断するときに、ランプとレンズの間にシャッターを下ろして光を遮断する「メカシャッター」なども利用可能。「AMF(アクティブ・メンテナンス・フィルター)」も搭載し、フィルター交換までの時間は約11,000時間。

端子部

 入力端子はHDCP対応DVI-D×1、アナログRGB(D-Sub 15ピン×1)、BNC×1(アナログRGB/コンポーネント/コンポジット兼用)、S映像×1。USB端子なども装備する。そのほか、別売拡張ボードが挿入できる、2基のオプションスロット「MVPシステム」を搭載。「ネットワークボード」や「非圧縮HD映像無線伝送システム」を装着できる。

 消費電力はノーマル時で940W、エコ時で770W、待機時で17W。外形寸法は530×757×268mm(幅×奥行き×高さ)、重量は27.6kg。リモコンが付属する。


(2009年 10月 20日)

[AV Watch編集部 大類洋輔]