【CES】米Toshiba、3D対応/BD内蔵の新型「CELL TV」
-240Hzパネル/CELLを活かし3D対応。2010年内発売
CELL TV。展示機は日本の55X1相当のもの |
東芝アメリカ家電社は、2010 International CES会場でプレスカンファレンスを開催。Cell Broadband Engine搭載の液晶テレビ「CELL TV」の米国モデル55型の「55ZX900」、65型「65ZX900」などを2010年の後半に発売することを明らかにした。
日本向けのCELL REGZA「55X1」は、2TBのHDDや13系統のデジタルチューナ録画機能を搭載し、12月に発売されているが、米国向けの「55/65ZX900」は、4倍速/240Hz駆動対応の新パネルを採用。チューナユニットは外付けとなっており、HDMIのほか、Wireless HDでの無線接続に対応する。
パネル解像度は65/55型ともに1,920×1,080ドットのフルHD。新開発のLEDバックライトユニット「KIRA2 LED」により動画応答性能を高めており、「480Hz相当」の動画応答性能を有しているという。
チューナ部は外付けで、Wireless HDでの接続に対応 | CELL TVの特徴 | CELL TVの位置付け |
CELL TVは、3D表示に対応。フレームシーケンシャル方式のメガネを利用し、2D-3D変換にも対応する |
さらに3D表示にも対応し、Blu-ray 3Dの表示に対応。左/右目用にそれぞれ120Hz表示を行ない、専用のフレームシーケンシャル方式のメガネを利用することで3D表示が行なえる。Blu-ray 3D対応のプレーヤー「BDX3000」も2010年後半に発売する予定。
3D方式としては、MPEG4-MVC(Blu-ray 3D)や RealDなどさまざまな方式に対応。さらに、CELLの演算能力を活かし、2Dから3Dへのリアルタイム変換/表示も可能という。
チューナ部には3D対応のBlu-ray Discプレーヤーを内蔵。1TBのHDDを搭載し、パソコンなどから転送したMPEG-2などのメディアファイル再生が可能。また、DLNAに対応しており、ホームサーバーとしてパソコンなどの映像を再生できる。
240Hzパネルとバックライト制御の組み合わせで「480Hz相当」の動画性能をアピール | BDプレーヤや1TB HDDも搭載 | さまざまなネットワーク機能を有している |
CELL TVの主な機能 |
超解像やネット超解像、自動画質調整機能「AutoView」などの機能も装備。IEEE 802.11nの無線LANやネットワーク機能も備えており、専用の「NET TV」も搭載。Netflix、VUDU、CinemaNow、Pandoraなどのサービスに対応し、ダウンロードしたコンテンツをHDDに蓄積/視聴可能となっている。
また、新型のBlu-ray Discプレーヤーとして「BDX2500」、「BDX2700」、「BDX3000」の3モデルも発売。最上位モデルのBDX3000はBlu-ray 3D対応となる。
BDX2500と2700は春に発売し、価格はBDX2500が199.99ドル、無線LAN機能を備えたBDX2700が249.99ドル。BDX3000は、BDX2700と同機能ながら3D対応で第3四半期に発売予定としている。いずれもNetflix、VUDU、CinemaNow、Pandoraなどのネットワークサービスにも対応する。
また、東芝DM社の会見においては、近日中に日本でBDレコーダを投入することや、次世代の日本向けCELL REGZAについても説明した。新製品の詳細などについては追ってレポートする。
(2010年 1月 7日)
[AV Watch編集部 臼田勤哉]