ビクター、アルゼンチンの代理店にJVCブランド供与
-新興国向け液晶テレビで戦略転換
8月19日発表
日本ビクターは、ディスプレイ分野でアルゼンチンの代理店とブランドライセンス契約を締結。同代理店がパートナー工場で生産したJVCブランドの液晶テレビを12月からアルゼンチンで販売する。ビクターは、販売に応じて同代理店からのブランドライセンス収入を得ることとなる。
このライセンス供与は新興市場開拓の一環として取り組むもの。JVC・ケンウッド・ホールディングスが5月に発表した中期経営計画では、外部委託生産によるファブレス化推進や、パートナーとの協力により、ビクターのブランド力やマーケティング力、商品企画/開発力などを活かしたビジネスモデル転換を図る方針を示していた。
今回のライセンス供与により、日本方式の地上デジタル放送移行が決まっているアルゼンチンでの事業を強化。ビクターとアルゼンチンの特約代理店との間でブランドライセンス契約を締結し、その代理店を通じて、パートナー工場で生産したJVCブランドの液晶テレビを12月からアルゼンチンで販売。ビクターは販売に応じてブランドライセンス収入を獲得する。
今後は、他の新興市場でも同様の戦略を展開。中期的には新興市場全体で液晶テレビ販売台数を拡大していくとともに、JVCブランドを新興市場でも強化。グループ全体の成長戦略に活かしていくとする。
(2010年 8月 19日)
[AV Watch編集部 臼田勤哉]