デノン、100周年記念のプリメイン/SACD/アナログプレーヤー
-アンプ/SACDは23万円。40年前のカートリッジ銘機を復活
デノンコンシューマーマーケティングは、創立100周年記念モデルとして「A100シリーズ」を11月1日に発売する。ピュアオーディオ系ではプリメインアンプの「PMA-A100」が231,000円、SACD/CDプレーヤーの「DCD-A100」が231,000円、アナログプレーヤーの「DP-A100」が304,500円、MCカートリッジの「DL-A100」が52,500円。「DP-A100」は「DL-A100」を同梱している。
100年の歴史を語るブランドブックが付属 |
デノンが手がける7つのオーディオカテゴリで記念モデルを用意。それぞれ入念な音質チューニングと検査を施したという。また、100年の歴史を綴ったブランドブックも同梱。同社の、音に対するメッセージが数多く盛り込まれているという。
■ PMA-A100
PMA-A100 |
定格出力80W×2ch(8Ω)、最大出力160W×2ch(4Ω)のプリメインアンプ。UHC-MOSシングルプッシュプル出力回路を搭載し、繊細さと力強さを両立させたという。
さらに、記念モデルとして構造を強化したダイレクト・メカニカル・グラウンド構造も採用。特別仕様の金メッキスピーカーターミナル、鋳鉄製インシュレーターなども投入し、さらなる防振と高音質再生のために特別チューニングを施したという。
内部には漏洩磁束をキャンセルするように2つのトランスを配置することで電気的・磁気的特性を大幅に改善したL.C.マウント・ツイントランスを搭載。前面には光沢仕様のブラックアルミパネルと100周年記念ロゴバッジも装備。ブラックアルミヘアライン仕上のリモコンも付属する。
入力はラインやレコーダ入力、Phono(MM/MC)入力を装備。プリアウトやパワーアンプダイレクト出力なども備えている。周波数特性は5Hz~100kHz(0~-3dB)。消費電力は275W(待機電力0.3W以下)。外形寸法と重量は未定。
■ DCD-A100
DCD-A100 |
SACD/CDの再生に対応したプレーヤー。ビット拡張と時間軸情報の拡張を行なう「Advanced AL32 Processing」を搭載。DACは高精度な32bit/192kHz対応のものを採用している。さらに、正確なマスタークロックも装備したという。
ドライブメカは「Advanced S.V.H.メカ」。USB端子も備え、USBメモリ内の楽曲再生やiPodの再生にも対応。MP3/WMAの圧縮音楽ファイルを高音質再生する「コンプレスト・オーディオ・リストアラー」機能も利用できる。
電源部には特別仕様のブロックコンデンサを採用。鋳鉄製インシュレータも備えている。前面は光沢ブラックアルミパネル仕上げで、100周年記念ロゴバッジも装備。ブラックアルミヘアライン仕上のリモコンも付属する。
SACD部は再生周波数特性2Hz~50kHz(-3dB)、SN比は119dB(可聴帯域)、ダイナミックレンジは114dB(可聴帯域)、高調波歪率は0.0008%以下(1kHz、可聴帯域)。CD部は再生周波数特性は2Hz~20kHz、SN比が119dB、ダイナミックレンジが100dB、高調波歪率が0.0017%以下(1kHz)。消費電力は23W(待機電力0.3W以下)。外形寸法と重量は未定。
■ DP-A100
DP-A100 |
40年間継続している高精度、高性能なダイレクトドライブのターンテーブル技術を踏襲したアナログプレーヤー。光パルスによるクォーツ制御を採用したハイ・トルクモーター搭載ダイレクトドライブプレーヤーで、デッドニング処理を施した大径331mmターンテーブルを採用している。
各所に防振処理を施し、103系カートリッジに最適化された高感度のS字型ユニバーサルタイプトーンアームを備え、記念カートリッジの「DL-A100」が付属する。高さ調整範囲は約6mm、針圧調整範囲は0~4g(1目盛0.25g)。付属ヘッドシェルの重さは18g。
出力コードの交換も可能なピンジャック出力を備えている。筐体は重厚なダークブラウン光沢塗装のキャビネットで、100周年記念ロゴも備えている。消費電力は10W。重量は15.7kg。外形寸法は未定。
■ DL-A100
DL-A100 |
'64年にFM局で使用するカートリッジとしてNHKと共同開発した「DL-103」。その開発時に作られた、オリジナル・エンジニア・リファレンスモデルを再現。最新チューニングを施したというカートリッジ。
出力電圧は0.3mV。再生周波数帯域は20Hz~45kHz。インピーダンスは40Ω。針先は16.5μの丸針で、針圧は2.5±0.3g。100周年記念ロゴをあしらったスタンドケースが付属する。外形寸法と重量は未定。
(2010年 8月 23日)
[AV Watch編集部 山崎健太郎]