「ニコニコ動画」が通期黒字化を達成。ドワンゴ決算発表
-「20代人口の約60%が会員」。有料会員は101万人に
ドワンゴは11日、2010年9月期(2009年10月1日~2010年9月30日)の決算を発表。運営する「ニコニコ動画」の事業が通期黒字化を達成したことを明らかにした。
通期の連結決算は、売上高が前年同期比14.3%増の303億7,300万円、営業利益が同378.1%増の18億9,800万円、当期純利益は14億1,900万円の黒字となった。
「ニコニコ動画」の収支実績 |
ニコニコ動画については、第4四半期の売上が18億4,600万円、営業利益は1億1,500万円。売上高の内訳はプレミアム会員売上が14億5,700万円、広告売上が2億5,700万円、アフィリエイト売上が4,800万円、ポイント・その他売上が8,400万円だった。政治や音楽、スポーツ、芸能、ニュースなどのテーマを取り扱った「ニコニコ生放送」が利用者に支持され、プレミアム会員獲得に大きく貢献したという。なお、単月での黒字化は2010年3月に達成していた。
ニコニコ動画の登録会員数は10月末時点で1,895万人、プレミアム会員数は101万人、モバイル会員数は567万人。それぞれ、月間約35万人、約4万人、約10万人のペースで増加しているという。ユーザーの年代別割合は20代が45.0%、10代が21.7%、30代が21.0%、40代が8.0%、50代が2.2%。「20代人口の約60%が会員」(約1,412万人に対し837人。総務省統計2010.10.1概算値)としている。男女比は68:32。
利用状況を見ると、1日平均PV数は8,056万PV(前年同期は7,430万PV)、1日平均訪問者数は282万人(同267万人)で、それぞれ過去最高を記録。1訪問の平均滞在時間は38.5分(同36.6分)となった。
「ニコニコ生放送」のサービスについては、第4四半期の公式番組数が583番組、総視聴者数が635万人となり、前年同期に比べ倍増した。また、「ニコニコチャンネル」は全301ch、うち有料チャンネルが111chとなり、増加を続けている。
また、10月にSHIBUYA-AXで行なったリアル/ネット連動のライブイベント「ニコニコ大会議2010秋」は、リアルチケット(5,800円)の販売枚数が1,450枚、ネットチケット(1,500円)が9,542枚となり、ネット来場者数は22万人(有料+無料)だったという。
(2010年 11月 12日)
[AV Watch編集部 中林暁]