自主制作アニメ「こわれかけのオルゴール」BD化
-新作カット加えた劇場版。もえたんのPOP氏参加
BD/DVDの初回版に使われるスリーブ用イラスト (C)ElectromagneticWave |
BD/DVDのジャケット用イラスト (C)ElectromagneticWave |
自主制作アニメとしてコミックマーケットでDVDが販売され、その後、新作カットを加えて2010年に劇場公開されたアニメ「劇場版こわれかけのオルゴール」が12月24日に、Blu-ray/DVD化される。価格はBD版が5,985円、DVD版が4,935円。発売・販売元はポニーキャニオン。
このアニメは、「萌える英単語もえたん」で知られるイラストレーターのPOP氏が所属するサークル・ElectromagneticWaveが制作した自主制作のアニメで、2008年冬のコミックマーケット(大規模な同人誌即売会)でPVを収録したDVD付きの予告版冊子が、2009年夏に予告版冊子の第2弾、同年冬に完成版DVDと冊子セットが販売された。完成度の高さが話題となり、国内外合わせ累計2万セットを売り上げたという。
その後、新作カットを追加し、劇場公開が決定。9月に池袋テアトルダイヤと、シネ・リーブル梅田にて上映された。
物語の舞台は“ペアレンツ”と呼ばれるアンドロイドが開発され、家電として当たり前の存在となった時代。物語は夏のどしゃ降りの日、ケイイチロウが不法投棄されていた一体のペアレンツを拾った事から始まる。
雨の日に拾われたペアレンツの“ふらわー”。メイドロボだが一部故障しており、記憶に障害があったり、騒動を巻き起こす事も…… (C)ElectromagneticWave |
家族の死により、生きる意味を失った青年と、ぽんこつアンドロイド“ふらわー”の奇妙な同居生活。明るく健気なふらわーに少しずつ心を癒されていくケイイチロウだったが、夏も終わりに近づいてきたある日、突然ふらわーの体に異変が起きる……。監督は川口敬一郎。声の出演は浅野真澄、柿原徹也、浅沼晋太郎ほか。
ふらわーとの生活で、心癒されていくケイイチロウ (C)ElectromagneticWave |
タイトル | 仕様 | 本編音声 | 品番 | 価格 | |
BD | 劇場版こわれかけのオルゴール | 片面1層 総収録時間51分 | リニアPCM | PCXP-50028 | 5,985円 |
DVD | 劇場版こわれかけのオルゴール | 片面1層 総収録時間51分 | リニアPCM | PCBP-52180 | 4,935円 |
劇場版では新作カットが追加されている (C)ElectromagneticWave |
BD/DVDには劇場版本編(29分50秒/28分18秒のオリジナル版に約1分30秒の新作カットを追加)を収録するほか、劇場用の新作エクストラ・エピソード(8分)と、劇場公開時に上映冒頭で流れたオリジナル・マナームービー(1分35秒)も収録する。
また、特典映像として2種類のプロモーションビデオも収録。1つは2009年春に発表されたもので、本編の映像は使われていないタイプ。もう1つは本編映像を使った、2009年夏に発表されたもの。出演声優と監督によるオーディオコメンタリも収録する。
さらに、BD版のみPOPイラストギャラリー(デジタルギャラリー)も収録する。
劇場用新作エクストラ・エピソードは8分のショートストーリー。ふらわーに加え、アイリス、イチマルという2人のペアレンツが登場。夏の賑やかで楽しい日常のひとコマを描いた一遍となっている (C)ElectromagneticWave |
(2010年 11月 25日)
[AV Watch編集部 山崎健太郎]