ヤマハ、iPad/iPhone用の「VOCALOID」を公開

-iPadは専用UI採用、iPhone用は特別価格350円


iVOCALOID-VY1t

 ヤマハは、歌声合成ソフト「VOCALOID(ヴォーカロイド)」の合成エンジンソフトウェアを使用したiPadアプリケーション「iVOCALOID-VY1」と、iPhoneアプリケーション「iVOCALOID-VY1t」をApp Storeで公開した。

 2011年1月12日までは特別価格で販売し、iPad版のVY1が1,800円、iPhone版のVU1tが350円。

 歌声合成のデータベースには、従来よりも一層クリアな滑舌と、力強く伸びのあるロングトーンが特長というビープラッツ製の「VY1」を採用。日本語の歌詞や音程に対応できるよう、160MBを超える音声データベースを搭載している。


iVOCALOID-VY1

 iPad用の「iVOCALOID-VY1」は、ピアノロール方式のインターフェイスを採用。ひらがなやカタカナで歌詞を入力し、音程やピッチを画面にタッチして指定するだけで、ボーカルパート制作が可能になる。音量やビブラートの深さ、ピッチベンドなどのコントロールデータの入力も可能で、リバーブも標準装備。iPad上で作成した楽曲を、PC版VOCALOIDでさらに細かく編集する際などのため、楽曲をパソコンなどにメールする「メール送信機能」も備えている。iPadのみで動作し、対応OSはiOS 3.2以上。iOS 4.2については動作確認中としている。

 iPhone用の「iVOCALOID-VY1t」は、ピッチカーブ入力方式を採用。iPhoneやiPod touchの画面にタッチして歌詞を入力し、ピッチカーブを描いて歌唱合成が可能となる。動作環境は、iOS 4.1以上で、機種はiPhone 4と第4世代iPod touchとiPad(iOS 4.2以降)。iPhone 3/3GSの対応は「しばらくお待ちください」としている。



(2010年 12月 13日)

[AV Watch編集部 臼田勤哉]