カシオ、レーザー&LED光源で3D対応のDLPプロジェクタ

-3,500ルーメンの高輝度モデルなど。スマホ連携も


XJ-H1650/H1600

 カシオ計算機は、レーザーとLEDのハイブリッド光源を採用したDLPデータプロジェクタの新製品を発表。輝度3,500ルーメンを実現した「XJ-H1650」など12モデルを、5月末より順次発売する。

 価格はオープンプライスで、店頭予想価格は最上位の「XJ-H1650」と単焦点の「XJ-ST155」がそれぞれ22万8,000円前後、「XJ-H1600」が20万8,000円前後、「XJ-ST145」が21万8,000円前後。スタンダードモデルは、99,800円~189,800円前後。


型番明るさ解像度発売時期
ハイグレードXJ-H16503,500ルーメン1,024×768ドット7月
XJ-H1600
短焦点XJ-ST1553,000ルーメン1,024×768ドット
XJ-ST1452,500ルーメン
スタンダードXJ-M2553,000ルーメン1,280×800ドット5月末
XJ-M250
XJ-M1551,024×768ドット
XJ-M150
XJ-M2452500ルーメン1,280×800ドット
XJ-M240
XJ-M1451,024×768ドット
XJ-M140

 独自の「レーザー&LEDハイブリッド光源」を採用したDLPプロジェクタ。全モデルで3D表示に対応したことや、ハイグレードモデルのXJ-H1650/1600において、3,500ルーメンの高輝度を実現したことなどが特徴。

 3D映像は、別売ソフト「CASIO 3D Converter」で作成し、プロジェクタでフレームシーケンシャル方式の3Dで投写。別売の3Dメガネ「3D Glasses for CASIO Projector」の利用で立体視が可能となる。Blu-ray 3Dなど、HDMIからの3D映像入力には対応しない。

 光源は、RGBのうち赤と青にはLEDを、緑にはレーザー光(青色レーザーを蛍光体で変換)を使用。水銀を含んだランプを用いることなく高輝度での当社を実現。光源の寿命は約2万時間。電源ONから最短5秒で最大輝度の投写が行なえるほか、電源OFF時のクールダウンを不要としている。内蔵の照度センサーによる輝度の自動調整も可能。コントラスト比は、XJ-H1650/1600が1,400:1で、それ以外の10モデルは1,800:1。

 短焦点モデルのXJ-ST155/145は、0.8mの距離で60型が投写可能。最短投写距離は0.6m。XJ-H1650/H1600は光学1.2倍ズームレンズを搭載し、60型の投写距離は1.9~2.3m。その他8モデルは光学1.5倍ズームレンズで、60型の投写距離は2~3m。

短焦点モデルのXJ-ST155/ST145スタンダードモデルのXJ-M255/M250/M245/M240

 XJ-H1650とXJ-ST155/145、XJ-M255/245/155/145はEthernetと無線LAN(IEEE 802.11b/g)を搭載。「MobiShow」アプリをインストールしたスマートフォンなどからワイヤレスで制御可能。また、これらの機種はUSB 2.0ホスト機能も備え、プレゼンテーション/表計算/ワープロソフトのデータやPDF、動画(Motion JPEG)、静止画(BMP/JPEG)がPCレスで投写できる。

 映像入力はHDMIやアナログRGB(D-Sub 15ピン/コンポーネント兼用)、S映像、コンポジットを装備。アナログ音声の入出力端子や、モノラルスピーカーも備える。RS-232Cも搭載。

 消費電力はXJ-H1650/H1600/XJ-ST155/XJ-ST145が350W(「エコレベル1」時)/430W(「ブライトモード」時)。他の8モデルは150W(「エコレベル1」時)/190W(「ブライトモード」時)。

 外形寸法は、XJ-H1650/H1600が400×323×106mm(幅×奥行き×高さ)、XJ-ST155/145が420×323×106mm(同)。これら4モデルの重量は約7.1kg。その他8モデルは、311×244×84mm(同)、約3.9kg。ワイヤレスリモコンやRGBケーブルなどが付属する。



(2011年 3月 29日)

[AV Watch編集部 中林暁]