オンキヨー、radiko対応の中級AVアンプ「TX-NA709」
-HDMI出力2系統、4Kアップスケーリング対応
TX-NA709 |
オンキヨーは、AVアンプのミドルクラスモデル「TX-NA709」を5月14日に発売する。価格は136,500円。カラーはブラック(B)
7.1ch対応のAVアンプで、従来モデルTX-NA708からネットワーク機能を強化。新たに、ラジオのストリーミング配信サービス「radiko.jp」に対応し、関東/関西/中京などの対象地域で利用できる。また、HDMI出力が上位モデルと同様の2系統に増えた。さらに、ビデオのアップスケーリング機能では最大4K解像度への変換に対応した。
radikoの他にも、Podcastや、vTuner経由でのインターネットラジオが利用可能。DLNA 1.5をサポートし、対応PCやLAN HDDなどの音楽再生も行なえる。Windows 7のPC音源を高音質再生する「Play To」にも対応。WMA LosslessやFLACなどのファイルも再生でき、24bit/96kHz音源もサポートする。本体にEthernetを備えるほか、別売USBアダプタ「UWF-1」(実売3,000円前後)を利用して無線LAN接続することも可能。
アンプ出力は、定格140W×7ch、最大200W×7ch(いずれも6Ω時)。ディスクリート構成のトランジスタアンプを採用し、3段インバーテッドダーリントン回路により、音声電流の変換に対しても、最終段の安定した動作を実現している。ワイドレンジアンプ技術「WRAT」や、デジタルノイズ抑制回路「VLSC」も搭載する。DACはTI製で、24bit/192kHz対応。DSPは32bit処理に対応する。
背面 |
HDMI入力は8系統で、出力は2系統。3D映像伝送や、ARC(オーディオリターンチャンネル)、CECにも対応する。アナログ映像などを、アップスケーリングしてHDMIから出力する機能も搭載。Marvellの「Qdeo」技術を採用し、新たに最大4K(3,840×2,160ドット)への変換に対応。コンポジット/D4/コンポーネント/HDMIからの480i映像などを、1080pや4Kにアップスケーリングできる。なお、アップスケーリング出力は、HDMIのMAIN端子からの出力のみ対応する。
前面にUSB端子を備え、iPhone/iPodのデジタル入力にも対応。USBメモリなどに収めた高音質ファイルも再生できる。そのほか、iPhone/iPod touchアプリ「Onkyo Remote」からの操作も可能。iPhoneなどからの基本操作のほか、ネットワーク上にあるPCやLAN HDDの楽曲やインターネットラジオの選局、再生楽曲のジャケット画像表示などが行なえる。
小音量でもバランスの取れた再生が行なえるオプティマムゲイン・ボリュームを搭載。Audysseyの音響技術として、音量の自動調整機能Dynamic Volumeや、小音量時にサラウンド効果を高めるDynamic EQを搭載。また、付属マイクを使った自動スピーカー設定機能の「Audyssey MultEQ XT」も利用できる。圧縮音源を高音質化するミュージックオプティマイザーも備える。そのほか、PLL方式のジッタークリーナーも搭載。
「THX Select2 Plus」に準拠。フロントスピーカーの上にフロントハイスピーカーを追加して、上下方向のサラウンドを強化する「ドルビープロロジックIIz」が利用可能なほか、「Audyssey DSX」にも対応する。
付属リモコン |
本体前面はフラットな新デザインを採用。筐体は、1.6mm厚の鋼板を用いて強度を確保し、振動の折り返しを低減するフラットシャーシを採用する。ボリュームノブはアルミ材を使用。操作画面は、半透過画面のオーバーレイOSDを採用する。
HDMI以外の端子は、映像入力がD4×2、コンポーネント×2、S映像×4、コンポジット×5、アナログRGB(D-Sub 15ピン)×1。音声入力は光デジタル×2、同軸デジタル×3、アナログ音声(RCA 2ch)×7、アナログ7.1ch×1。MMカートリッジ対応のPHONO入力も備える。出力端子は、映像がD4×1、コンポーネント×1、S映像×2、コンポジット×2、音声がアナログ(RCA 2ch)×1、アナログ7ch×1、サブウーファプリ×2。
消費電力は500W(待機時0.1W)。外形寸法は435×379×174mm(幅×奥行き×高さ)、重量は12.2kg。プリプログラム対応リモコンが付属する。
(2011年 4月 14日)
[AV Watch編集部 中林暁]