東芝、W長時間録画やBD書き戻し対応のBDレコーダ

-同時動作改善/AVCHD対応した「REGZAブルーレイ」


新REGZAブルーレイ

 東芝は、Blu-ray Discレコーダ「REGZAブルーレイ」3モデルを5月下旬に発売する。

 USB HDD録画を強化したほか、AVCHDファイルの取り込みなどに対応。上位2モデルでは2番組同時のMPEG-4 AVC長時間録画も可能となる。1TB HDDとダブルチューナを搭載した「RD-BZ810」と、500GB HDDとダブルチューナの「RD-BZ710」、500GB HDDとシングルチューナの「RD-BR610」の3モデルをラインナップ。価格はオープンプライスで、店頭予想価格はRD-BZ810が11万5,000円前後、RD-BZ710が10万円前後、RD-BR610が8万円前後。


型番HDDW録特徴発売日店頭予想価格
RD-BZ8101TBUSB HDD
15倍録画
スカパー! HD録画
5月下旬11万5,000円前後
RD-BZ710500GB10万円前後
RD-BR610-8万円前後
RD-BZ810RD-BZ710RD-BR610
REGZAブルーレイの主な強化点

 録画機能やネットワーク、操作性などを強化。チューナはRD-BZ810/BZ710が地上/BS/110度CSデジタルを各2系統、RD-BR610は各1系統で、HDD容量はRD-BZ810が1TB、RD-BZ710/BR610が500GB。

 MPEG-4 AVC/H.264トランスコーダを搭載し、MPEG-4 AVC/H.264形式での長時間録画にも対応。BSデジタル放送(24Mbps)を最高15倍(約1.6Mbps)の長時間録画が可能(従来モデルは最高約12倍)となった。なお、HDDに直接録画する場合は、最高10倍で、HDDからBDへのダビング時のみ最大15倍の長時間録画が可能となる。


Wマジックチャプターに対応

 さらに、ダブルチューナモデルでは、トランスコーダを2系統搭載したことで、AVC形式での2番組同時録画が可能になった。録画番組に自動チャプタ付与する「マジックチャプター」も搭載し、2番組同時録画時にも自動でチャプタが付与できる「Wマジックチャプター」となっている。なお、VRモード録画時にはマジックチャプターは動作しない。また、録画した番組のCMを省いて再生する「おまかせプレイ」にも対応する。

 DRモードで録画したタイトルを、HDD内でAVCに約3倍速(BZ800などの従来モデルは約2倍速)で高速レート変換ダビングする機能を搭載。編集後にレート変換を行ないながら、高速にAVCに変換し、HDD内に保存できる。なお、3.4Mbps以上へのAVCダビングであれば2~3倍の高速変換が可能だが、2~3.4Mbpsに変換する場合は等速でのトランスコードとなり、2Mbps以下の場合は等速以下の0.8~1倍速程度になる。

 BDビデオやBlu-ray 3Dの再生に対応。高画質化機能のレゾリューションプラスXDEも搭載している。


スタートメニュー番組表番組ナビ

 同時動作の制限も緩和され、W録中でもBDビデオソフトを再生可能になったほか、BDへの高速ダビング中でも、録画タイトルを再生できるようになった。

長時間AVCのW録に対応MPEG-4 AVCのトランスコードに対応W録中のダビングなど同時動作も改善
レグザリンクダビング対応

 BDディスクにダビングした番組を、内蔵HDDに無劣化で書き戻せるBD-HDDムーブバック機能「録画番組書き戻し」も新たに搭載。“2枚のBD-Rに記録した番組をHDDに書き戻し、1枚のBD-R DLにまとめる”などの活用ができる。従来のREGZAブルーレイや他社のBDレコーダで作成したディスクも書き戻し可能。ただし、BD-Rでファイナライズされたディスクは書き戻せない。

 各モデルUSB HDDの拡張対応も強化。従来は拡張可能なHDD容量は最大2TBだったが、新モデルでは4TBのHDDを利用可能になった。8台までの登録が可能。また、USB HDD利用時に、再生操作メニュー「見るナビ」や、編集画面の「編集ナビ」のクイックメニューからUSB HDDと内蔵HDDの切り替えが可能になり、スムーズにドライブ間の切り替え操作が行なえるようになった。

 REGZAで録画した番組をホームネットワーク経由でダビングする「レグザリンク・ダビング」にも対応。REGZA Z2/ZG2/ZP2とCELL REGZA X2/XE2からのダビング時には、自動でディスク1枚に入る容量を計算し、最適な画質レートでダビングする「ぴったりダビング」にも対応する。また、スカパー! HD録画にも対応する。

USB HDDの対応を強化AVCHDカメラの映像取り込みも
見るナビからUSB HDDに切り替えダビング先にUSB HDDを選択ぴったりダビングにも対応

 番組表は、タテ/ヨコの切り替えに対応。リモコンは通常のものに加えて、シンプルリモコンが付属。番組表を出画して、番組を選び録画ボタンを押すだけで録画予約完了する「番組表一発予約」が可能となる。

 HDD用以外にもUSB端子を装備し、USB接続したAVCHDビデオカメラ映像の取り込みに対応。新設された「取込ナビ」から任意のシーンを選んでHDDにダビングできる。取り込んだ映像は録画番組同様に編集ナビで編集可能となっている。AVCHD映像はシーンをチャプタとして、撮影日時をタイトルとして取り込み可能で、HDD管理も容易にしている。

USB接続したAVCHDカメラから映像を取り込み

 DTCP-IP/DLNAサーバー機能の「ネットdeサーバーHD(DLNA)」にも対応。REGZAからレコーダ内の録画番組をネットワーク経由で再生できる。

RD-BZ810の背面リモコン

 スマートフォンやパソコンからREGZAやREGZAブルーレイの操作を可能にする「Appsコネクト」には新たに「RZ見るナビ」や、「RZ現在番組」、「RZアートリモコン」などのアプリが5月上旬より順次配布される。RZ見るナビは、REGZAブルーレイに録画した番組をスマートフォンで操作し、REGZAで再生できるもの。また、RZ現在番組は現在放送中の番組表をスマートフォンに一覧表示し、番組を選んでテレビ視聴を行なえる。新Appsの詳細については別記事で案内している。

 出力端子はHDMI(1080/24p対応)×1、D4×1、S映像×1、コンポジット×1、アナログ音声×1、光デジタル×1。入力端子はS映像×1、コンポジット×1、アナログ音声×1。消費電力はRD-BZ810が35W、RD-BZ710が34W、RD-BR610が31W。外形寸法(突起部含む)と重量は、RD-BZ810が430×335×80mm(幅×奥行き×高さ)で、4.8kg。RD-BZ710がBZ810と同サイズで、重量は4.7kg。RD-BR610は430×333×80mmで、4.5kg。



(2011年 4月 20日)

[AV Watch編集部 臼田勤哉]