パナソニック、PND「ゴリラ」シリーズ13機種

-三洋からパナへ。フルセグ対応やAVC再生他


CN-SP707FVL/CN-GP700FVD

 パナソニックは、ポータブルナビ「ゴリラ」シリーズの新製品として、フルセグ対応モデルを含む、合計13機種を6月10日より順次発売する。いずれもフラッシュメモリ型で、フルセグチューナを内蔵した7型の「CN-SP707FVL」と、6.2型の「CN-SP605FVL」や、ワンセグ内蔵の5型「CN-SL305L」などをラインナップする。価格は全てオープンプライス。

 なお、「ゴリラ」は従来三洋電機が発売してきたカーナビブランドだが、パナソニックが三洋を完全子会社化した事により、6月からパナソニックのポータブルナビのペットネームとして使われる。パナソニックでは今後「ストラーダ」、「旅ナビ」に「ゴリラ」を加え、カーナビのラインナップを拡充していくという。

 詳しいラインナップの一覧は下表の通り。なお、家電量販店などに向けて提供するモデルと、カー用品店向けのモデルで型番が異なる。


ディスプレイ
サイズ
モデル名メモリチューナVICSGジャイロAV機能バッテリ店頭予想価格発売日
7型CN-SP707FVL
(家電ルート)
16GBフルセグ番組持ち出し
ワンセグ録画
MPEG-4 AVC/H.264
MP4/MP3/WMA/JPEG
9~10万円7月下旬
CN-GP700FVD
(カー用品ルート)
16GBフルセグ番組持ち出し
ワンセグ録画
MPEG-4 AVC/H.264
MP4/MP3/WMA/JPEG
9~10万円7月下旬
6.2型CN-SP605FVL
(家電ルート)
8GBフルセグ番組持ち出し
ワンセグ録画
MPEG-4 AVC/H.264
MP4/MP3/WMA/JPEG
8万円前後7月下旬
CN-GP600FVD
(カー用品ルート)
16GBフルセグ番組持ち出し
ワンセグ録画
MPEG-4 AVC/H.264
MP4/MP3/WMA/JPEG
8~9万円7月下旬
5型CN-SL305L
(家電ルート)
4GBワンセグ4万円前後6月10日
CN-GL300D
(カー用品ルート)
4GBワンセグ4万円前後6月10日
CN-GL410D
(カー用品ルート)
8GBワンセグ5~6万円7月1日
7型CN-SP705L
(家電ルート)
8GBワンセグ番組持ち出し
ワンセグ録画
MP3/WMA/JPEG
6~7万円7月中旬
5型CN-SP505VL
(家電ルート)
8GBワンセグ番組持ち出し
ワンセグ録画
MP3/WMA/JPEG

交換可能
5~6万円8月上旬
7型CN-SP710VL
(家電ルート)
16GBワンセグ番組持ち出し
ワンセグ録画
MPEG-4 AVC/H.264
MP4/MP3/WMA/JPEG

交換可能
8万円前後6月10日
CN-GP710VD
(カー用品ルート)
16GBワンセグ番組持ち出し
ワンセグ録画
MPEG-4 AVC/H.264
MP4/MP3/WMA/JPEG

交換可能
8万円前後6月10日
5型CN-SP510VL
(家電ルート)
16GBワンセグ番組持ち出し
ワンセグ録画
MPEG-4 AVC/H.264
MP4/MP3/WMA/JPEG

交換可能
7万円前後7月上旬
CN-GP510VD
(カー用品ルート)
16GBワンセグ番組持ち出し
ワンセグ録画
MPEG-4 AVC/H.264
MP4/MP3/WMA/JPEG

交換可能
7万円前後7月上旬



■フルセグ対応モデルの特徴

CN-SP605FVL/CN-GP600FVD

 CN-SP707FVL/CN-GP700FVD/CN-SP605FVL/CN-GP600FVDの4機種は、地上デジタルのフルセグに対応しているのが特徴。miniB-CASカードの採用などで、フルセグながらコンパクトな筐体を採用。薄さは7型で24mm、6.2型で23mm。12セグとワンセグを受信状況に応じて自動で切り換え、安定受信を行なう機能も備えている。

 また、ツインロッドアンテナとステレオスピーカー、外部アンテナ入力も備えており、屋内でポータブルテレビとして使うこともできる。ただし、バッテリは内蔵していない。

 さらに、外部映像・音声出力端子も装備。運転席でナビ画面を表示しつつ、リアモニターに地デジ映像を出力する事もできる。

 SDメモリーカードスロットを備えており、同社の薄型テレビ・VIERAや、レコーダ・DIGAで録画したSDビデオ(ワンセグ画質モードのみ)を再生する事も可能。また、ワンセグ放送の予約録画機能も備えており、SDカードに1週間最大10番組まで予約録画が可能。

 SDカードに保存したMPEG-4 AVC/H.264、MP4の動画、MP3/WMAの音楽、JPEG静止画の再生も可能。音楽・動画・静止画を保存する「Myストッカー」機能や、スライドショー再生機能を備えたモデルも用意する。




■ワンセグ対応モデルの特徴

 7型「CN-SP705L」を除き、バッテリを内蔵。CN-SP505VLとCN-SP710VL、CN-GP710VD、CN-SP510VL、CN-GP510VDのバッテリは、交換する事もできる。

CN-SP710VL/CN-GP710VDCN-SP510VL/CN-GP510VD

 ワンセグ放送は、CN-SL305L、CN-GL300D、CN-GL410Dを除いて予約録画が可能。CN-SP705L、CN-SP505VL、CN-GL410Dの3モデルはデータ放送にも対応する。

 CN-SP705L、CN-SP505VL、N-SP710VL、CN-GP710VD、CN-SP510VL、CN-GP510VDは、同社の薄型テレビ・VIERAや、レコーダ・DIGAで録画したSDビデオ(ワンセグ画質モードのみ)を再生する事も可能。また、ワンセグ放送の予約録画機能も備えており、SDカードに1週間最大10番組まで予約録画が可能。

CN-SP605FVLCN-SP705LCN-SP505VL

 SDカードに保存したMPEG-4 AVC/H.264、MP4の動画、MP3/WMAの音楽、JPEG静止画の再生も可能。音楽・動画・静止画を保存する「Myストッカー」機能や、スライドショー再生機能を備えたモデルも用意する。

 CN-SP710VL、CN-GP710VD、CN-SP510VL、CN-GP510VDは、ワイドVGA解像度の液晶を採用。高精細な表示が行なえるという。

CN-GL410DCN-GL300D/CN-SL305L



■ナビ機能

 いずれのモデルも地図データを内蔵メモリに収録。16GBモデルの場合は、1,303エリアの市街詳細地図を備えている。道路マップのデータは最大3年間無料更新が可能で、年6回アップデートされる。更新はWebサイトから、SDカードを介して行なう。

 CN-SP710VL/CN-GP710VD/CN-SP510VL/CN-GP510VDの4製品は、「るるぶDATA」約33,000件のデータを収録。バッテリ内蔵モデルには、歩行者用の地図データを内蔵した「おでかけウォーク」機能も用意している。

 また、CN-GL410D/SL305L/GL300Dの3モデルは、「ゴリラ」のWebサイトからSDカードを介して、プログラムを追加できる「Gアプリ」に対応。3月23日現在、計算機、スライドパズル、地下鉄路線図、ジオタグ変換アプリ、地点登録用KML変換、四字熟語パズル、登録地点コピー、お散歩ナビ地図、道路標識クイズがラインナップされている。

 CN-SL305LとCN-GL300Dを除いたモデルには、「Gジャイロ」を内蔵。0.2秒毎の測位を行ない、高架下や高層ビル街など、GPS電波を受信しにくい場所でも、自車位置を高精度に表示できるという。なお、GPS受信時にはGPS測位とGジャイロを組み合わせる(GL410Dは0.5秒ごとの測位)。

 CN-GL410Dと、CN-SP710VL、CN-GP710VD、CN-SP510VL、CN-GP510VDには、実際に走行したルート軌跡(GPSデータ)をSDカードに記録し、PCの地図アプリなどで閲覧する事もできる。

 外形寸法と重量は、CN-SP707FVL/GP700FVDが108×177×24mm(縦×横×厚さ)で430g。CN-GP600FVD/SP605FVLが103×157×23mm(同)で355g。CN-SP705Lが109×179×23.4mm(同)で400g。CN-SP505VLが85×131×17.5mm(同)で210g。CN-GL410Dが85×128×17.3mm(同)で215g。CN-SL305L/GL300Dが85×128×18.8mm(同)で215g。

 CN-SP710VL/GP710VDは、104×177×22mm(縦×横×厚さ)で440g。CN-SP510VL/GP510VDは、85×131×17.5mm(同)で210g。


(2011年 5月 12日)

[AV Watch編集部 山崎健太郎]