シャープ、業界初のスカパー! HD内蔵BDレコーダ3機種

-無線LAN AP内蔵でスカパーの番組をTVにLAN転送


2TB HDDを内蔵した「BD-W2000」

 シャープは、スカパー! HDチューナを内蔵したBlu-rayレコーダ「AQUOSブルーレイ」3機種を9月23日に発売する。価格は全てオープンプライス。店頭予想価格は、2TB HDDを内蔵した「BD-W2000」が14万円前後、1TBの「BD-W1000」が11万円前後、500GBの「BD-W500」が9万円前後。

 いずれのモデルも、地上/BS/110度CSデジタルチューナを2基搭載するほか、スカパー! HDチューナも1基搭載するのが特徴。HDD搭載BDレコーダとして、スカパー! HDチューナを内蔵したのは業界初となる。

 従来のスカパー! HD録画では、EthernetケーブルでBDレコーダとスカパー! HDチューナを接続する必要があったが、BDレコーダ本体にチューナを内蔵する事で省スペースを実現。また、地デジ放送などと同様の使い勝手でスカパー! HDの番組も録画予約でき、キーワードを使った自動録画にも対応。

 地上/BS/110度CSデジタルの2番組と、スカパー! HD放送の1番組、合計3番組同時録画も可能。録画したスカパー! HDの番組をBDメディアに書き出す事もできる。なお、HDD内蔵スカパー! HDチューナから、録画番組をLAN経由でダビングする機能も搭載している。

 BDプレーヤー機能として、Blu-ray 3Dの再生にも対応。さらに、無線LANアクセスポイント機能「Wi-Fiコネクト」も業界で初めて搭載。レコーダで録画した番組を、LAN接続対応の液晶テレビAQUOSや、スマートフォン「AQUOS PHONE」の対象モデルにワイヤレスで直接送信できる。

 また、録画した番組だけでなく、放送中の番組をワイヤレス送信する「放送番組転送」機能も用意。例えば、BDレコーダが無い別室の液晶テレビAQUOSに、BDレコーダで受信したスカパー! HD番組をLAN経由で転送し、視聴することができる。


ネットワークアダプタ「VR-NP1」

 なお、ネットワーク機能に対応していない液晶テレビAQUOSでも、LANの連携を実現するためのネットワークアダプタ「VR-NP1」も9月23日に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は16,000円前後。

 ホームネットワークプレーヤー機能と無線LANユニットを内蔵した製品で、HDMI出力を装備し、液晶テレビと接続して使用できる。AQUOSファミリンクIIに対応したテレビと接続した場合は、テレビの画面上に表示されるファミリンクパネル(操作パネル)で、AQUOSブルーレイを、テレビのリモコンから操作できる。

 BDレコーダはEthernet端子を備え、ケーブルテレビ用のSTBと接続する事で、ケーブルテレビのHD番組をBDレコーダで録画する事も可能。接続対応機器は今後サポートページで順次案内されるほか、現行のAQUOSブルーレイ「BD-HDW80/HDW75/HDW73」でも、同様の機能をソフトウェアアップデートで追加予定。

 また、液晶テレビAQUOSのL5シリーズで、外付けUSB HDDに保存した番組を、LAN経由でBDレコーダにダビングする機能も搭載。さらに、BDレコーダにUSB HDDを接続し、そのHDDにダビングする機能も今後のアップデートで追加予定。

 ほかにも、HDDに録画した番組をコピーして保存する「HDD内ダビング」(ダビング10やコピーフリーの番組のみ対応)機能や、HDDにDRモードで録画した番組を、長時間モード(HD10/HD09/HD08/HD07/HD06/2倍)に変換しながら、BDに実時間の約半分でダビングできる「高速録画画質変換ダビング」機能も利用できる。

 従来機(BD-HDS65)と比べ、BD読み込み時間を最速で約半分にする「高速BDドライブメカ」を採用。データ放送やマルチチャンネル音声、字幕などをまるごと記録する「高画質純録り」、液晶テレビAQUOSとの組み合わせで最適な表示を行なう「AQUOS純モード」や「AQUOSファミリンク」にも対応。

 BDドライブはBDXLに対応。番組表・録画リストなどを、すばやく起動・表示する「高速一発起動」や、シーンの編集が簡単にできるという「モーションエディター」などの編集機能を装備。

 端子や外形寸法は3機種共通。HDMI出力、光デジタル音声出力、USB端子を各1系統装備。Ethernet端子も備えている。外形寸法は430×236×58mm(幅×奥行き×高さ)。重量はBD-W2000とBD-W1000が約3.5kg、BD-W500が約3.3kg。消費電力はBD-W2000とBD-W1000が32W(待機時0.7W/エコモード時0.2W)、BD-W500が31W(待機時0.7W/エコモード時0.2W)。



(2011年 8月 22日)

[AV Watch編集部 山崎健太郎]