ソニー、8K CMOSを搭載した「CineAlta F65カメラ」

-CineAltaは4K制作環境のブランドに


CineAlta F65

 ソニーは、8K CMOSセンサーを搭載した高画質映像制作向けのカメラ「CineAlta F65」を2012年1月から発売する。価格は493万5,000円。CMOSのローリングシャッター現象を抑えるロータリーシャッターとNDフィルタを内蔵した「F65RS」も発売し、価格は598万5,000円。

 高速メモリーメディア「SRMemory」を採用した、SRMASTERフォーマットの制作機器群を9月より順次発売。CineAlta F65では、SRMASTERポータブルレコーダー「SR-R4」(162万7,500円)での記録に対応する。

 SRMASTERはコーデックにMPEG-4 SStP(Simple Studio Profile)を採用しているが、CineAlta F65の発売にあわせて、16bitリニアRAW記録の「F65RAW」をSRMASTERフォーマットに追加。オープンプラットフォームな技術方式として展開し、ノンリニア編集やカラーグレーディングなどの映像制作機器メーカー各社へ提案していく。


CineAlta F658K CMOSセンサーSR-R4

 F65は、スーパー35mmサイズ/総画素数2,000万画素の8K単板CMOSイメージセンサーを搭載。有効画素数は1,900万画素。F35を超えるトータルラティチュード14ストップを実現し、暗部の粒状性がよく、ハイライトの白飛びの少ない撮影が可能という。120コマ/秒のハイフレームレート撮影にも対応する。

 レンズマウントは54mmPLレンズマウント。別売の無線LANアダプタ「CBK-WA01」をUSBで接続することでタブレット端末からのワイヤレスでのカメラコントロールも可能となる。65RSの重量は約5.3kg。

 また、F65の発売に合わせて、CineAltaロゴと定義を刷新。従来はハイエンドのHD24P映像システム向けとしていたが、F65以降は4K制作環境を提供する撮影機器につけられ、ロゴも映像表現の無限の可能性を目指した新デザインを採用する。


(2011年 9月 7日)

[AV Watch編集部 臼田勤哉]