米JVC、4K/3D表示に対応したD-ILAシアタープロジェクタ
-「DLA-X90R」など。3Dの明るさ改善、「THX 3D」認証
左下がDLA-X90R、左上がDLA-X30。右上は現行モデルのDLA-X7 |
JVC Americaは8日(現地時間)、D-ILAホームシアタープロジェクタの新モデルとして、4K/3D表示に対応した「DLA-X90R」など7モデルを発表。11月より発売する。価格は下表の通り。
型番 | 4K | 3D | 価格 |
DLA-X90R | ○ | ○ | 11,999ドル |
DLA-RS65 | |||
DLA-X70R | 7,999ドル | ||
DLA-RS55 | |||
DLA-RS4800 | - | ○ | 4,995ドル |
DLA-X30 | 3,499ドル | ||
DLA-RS45 |
DLA-X90R/X70R | DLA-X90R/X70R/X30の主な違い |
いずれも0.7型/1,920×1,080ドットのD-ILAパネルと、第3世代の「D-ILA High Dynamic Range」光学エンジンを搭載したホームシアタープロジェクタ。
DLA-X90R/X70R/RS65/RS55の4モデルは、新開発のピクセルシフト(画素ずらし)技術「e-Shift」により、4K表示に対応したことが特徴。7モデルとも3D表示に対応するが、3Dメガネ/エミッタは別売となる。
なお、DLA-X90R/X70R/X30の3製品は一般販売モデルで、DLA-RS65/RS55/RS4800/RS45については「Reference Series」としてJVC Professional Products Companyが販売する。X90Rの明るさは1,200ルーメンで、コントラスト比は12万:1。
「e-Shift」は2DのHD映像を4K(3,840×2,160ドット)にアップコンバートする技術。画素ずらしにより上下/左右それぞれに2倍、計4倍の解像度とし、800万画素以上を実現。ジャギーを抑えた高精細な表現を可能としている。
上位モデルは画素ずらしによる4K表示に対応 | X90R/X70R/X30の仕様比較 |
7モデルとも3D映像投写時の画質を強化。2D-3D変換や、3D映像の特性を考慮したアナモフィックレンズの採用によるシネマスコープ表示、1080/24pや720pのサイドバイサイド映像の3D表示などに対応。また、3Dメガネのシャッター開口時間を長くするドライバの搭載により3D表示の明るさも従来モデルから改善し、クロストークも低減させている。パネル駆動は120Hzだが、「他社の240Hzパネル搭載製品に比べ明るい」とアピールしている。
DLA-RS65/55 | DLA-X30 | DLA-RS45 |
3D以外の機能強化としては、レンズのフォーカス/ズーム位置のメモリー機能、LAN接続によるコントロール/ファームアップデートにも対応した。
3Dメガネの新モデル「PK-AG2」 |
さらに、DLA-X90R/X70R/RS65/RS55の4モデルは、3Dの色再現やクロストーク、視野角などの基準をクリアし「THX 3D」認証を取得。ISF認証も取得している。そのほか、1/16ドット単位の画素シフト機能や、黒レベルとネイティブコントラストを向上した新光学エンジンの採用、7軸カラーマネジメントシステム、キセノンランプ搭載モデルの色特性をエミュレートする機能などを搭載。
3Dメガネは、既存のPK-AG1に対応するほか、新たに小型/軽量化したモデル「PK-AG2」も発売。エミッタは既存の「PK-EM1」に対応。
(2011年 9月 9日)
[AV Watch編集部 中林暁]