アクシス、ARACRAFT製スピーカー「AL100ND」を単品販売

-アルミ筐体の小型2ウェイ。ペア18万4,800円


AL100ND

 アクシスは、ARACRAFT(アラクラフト)の2ウェイスピーカー「AL100ND」の国内販売業務を12月より開始した。価格はペアで18万4,800円。

 AL100NDは、JBLの開発に数十年携わってきたというMr.ARAIが立ち上げた新ブランド「ARACRAFT」の第1弾モデルで、バッフル一体ホーンによるコンプレッションドライバーのツイータと、115mm径ウーファをアルミ製エンクロージャに収めた小型2ウェイスピーカー。これまで、アクシスが扱うWadia151 PowerDAC miniとのセット「Wadia System100」(329,700円)としてのみ販売してきたが、単品での販売も開始した。

 ツイータユニットは、アルミ/マグネシウム合金の振動板を用いた19mm径コンプレッションドライバを採用。低域と音色の統一化を計るとともに、透明感溢れる高域再生を実現したという。バックカバーにはアルミ削り出し材を採用。ユニットの剛性を高め、不要共振を抑制している。

 ウーファは115mm径の逆ドーム型。カスタム金型によるアルミ/マグネシウム合金の振動板で、高剛性ながら適度な内部損失を保ち、分割振動を抑制。クリアな低域を再生するという。76mm径の大型ネオジウムマグネットやショートボイスコイル/ロングギャップ磁気回路、14mm厚トッププレートとの組み合わせでピストンモーションの直線性を向上。ボイスコイルボビンにはガラス強化ポリイミド樹脂フィルムを採用し、振動方向への強度と耐熱性を高め、高リニアリティ化/低歪率化した。

 振動板のエッジには低温でも硬化しづらく、屈曲動作に優れたブチルゴムを使用。フレームは振動系を確実に支え、不要共振を抑制するカスタム金型によるアルミダイキャストフレームを採用している。

 エンクロージャは6063アルミ無垢材(12mm厚)を使用した押出成型で、共振を徹底排除。定在波を減少させ、強度を加える山型凸部構造を採用している。フロントバッフルと一体化したツイータホーン部はNCマシン切削加工により高精度な開口部を実現。エンクロージャー全体はヘアライン加工し、ブラックアルマイト処理を施している。

 ネットワーク部は、ウーファ部に低損失/大径空芯コイルを使用した-12dBのローパスフィルタを、ツイータにはポリプロピレンコンデンサを使用した-18dBハイパスフィルターを搭載。真鍮削り出しの金メッキターミナルをボードへダイレクトに接続している。

 再生周波数帯域は60Hz~40kHz。クロスオーバー周波数は5.5kHz。出力音圧レベルは85dB/2.83V。インピーダンスは4Ω。外形寸法は148×223×206mm(幅×奥行き×高さ)、重量は7.4kg。

ネットワーク部エンクロージャはアルミ押出し材を使用設置イメージ


(2011年 12月 20日)

[AV Watch編集部 中林暁]