【CES】シャープ、80型TVやAQUOS Boardなどを披露
-米国版フリースタイルが人気
自動車(smart)の上に80型AQUOSを搭載 |
米シャープは9日(米国時間)、International CES開幕前のプレスカンファレンスを開催。米国向けの新3D TVラインナップを発表したほか、フリースタイルAQUOSの米国導入、ICC 4K技術、85型/7,680×4,320ドットの8Kディスプレイなどを紹介した。
シャープの米国市場のテレビ戦略は、'11年より60型以上の大型サイズに特化して展開しているが、12年はその選択肢を拡大していくという。120/240Hzによる3D対応モデルや、4原色クアトロンパネル搭載モデルなどを用意。独自のQuad Pixel Plus II技術により、画質の向上を図る。
80型「LC-80LE632U」などの60型以上のラインナップを拡大。AQUOS Quattron 9/8シリーズや、AQOUS 7シリーズなど3シリーズ展開で、9/8シリーズは3D対応となる。
また、60型超の大型テレビに特化したことや、ELITEブランド製品の投入により、2011年は平均単価が大幅に向上。若者や富裕層へのブランド訴求に成功したこともアピールした。
80型AQUOSを自動車の上に載せて大きさをアピール | 大型特化でブランド価値向上 |
80型のAQUOS Board |
大きく時間を割いて説明されたのが、インタラクティブディスプレイの「AQUOS Board」。55型から80型までラインナップし、タッチパネルを採用。Windows 7のタッチUIによる操作が可能となる。書き込んだデータをスキャンして保存できるほか、Windows上に用意された様々なコンテンツと連携。学校、空港、オフィスなどで使われているホワイトボードを置き換えることを目的とする。
会場の報道陣に拍手を持って迎えられたのが日本の「フリースタイルAQUOS」の米国モデル。40/32/20型の3モデルを順次投入する。ファッションショーを模したデモを行ない、可搬性や設置の自由度をアピールした。
AQUOS Boardのデモ | AQUOS FreeStyleが米国報道陣に人気 |
XV-Z3000 |
新製品としては、3D対応のフルHD DLPプロジェクタ「XV-Z3000」を発表。3Dに対応し、コントラスト比は5万:1、輝度は1,600ANSIルーメン。光学2倍ズームレンズを搭載し、2系統のHDI入力を装備する。3月に発売し、市場想定価格は4,999.99ドル。
そのほか、会場で85型/7,680×4,320ドットの8Kディスプレイを展示することや、Blu-ray Playerの新モデルなども紹介した。
85型8Kディスプレイも出展 | ICC 4Kディスプレイにも言及 |
シャープ常務執行役員 米州本部長 兼 シャープ・エレクトロニクス会長兼社長の高橋興三氏 |
シャープ常務執行役員 米州本部長 兼 シャープ・エレクトロニクス会長兼社長の高橋興三氏は、2012年にシャープが100周年を迎えること、米国参入50周年となることを言及。創業者の早川徳次氏の「他社がまねするような商品をつくれ」という言葉を引き、民生用の太陽電池やカメラ付の携帯電話などの取り組みを紹介。2012年発売製品にはこの姿勢をより一層強く出していくとして、AQUOS Boardなどの新製品を披露した。
(2012年 1月 10日)
[AV Watch編集部 臼田勤哉]