ビデオ撮影対応のPlayStation Vita 1.60公開

-VGA動画対応。マップやMac用ソフトも


PlayStation Vita

 ソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)は8日、「PlayStation Vita」のシステムソフトウェア最新版 バージョン1.60を公開した。新バージョンでは既報の通り「マップ」を追加したほか、「フォト」アプリに動画撮影機能を追加するなど、多くの機能強化が図られている。

 「マップ」アプリが新たにホーム画面に追加。現在地表示や方位表示、拡大縮小などが可能で、地図、衛星写真、地図+衛星写真の3種類の表示ができるほか、徒歩や車での経路検索も可能。地点検索した結果が地図上にフラッグで表示され、その地点の詳細情報を見る事もできる。地点情報を「グループメッセージング」でフレンドに送信する事も可能。

「マップ」アプリの表示イメージ。経路検索も可能衛星写真も表示でき、地点検索もできる地点の詳細情報を表示したところ
ビデオ撮影に対応

 これまで静止画だけだった「フォト」機能は、バージョン1.60から動画の撮影にも対応。カメラ起動中に静止画と動画の切り替えができ、撮影した動画は「フォト」アプリから再生できる。前面/背面カメラのどちらも動画に対応する。

 編集部で試したところ、撮影したビデオファイルは、解像度は640×480ドット、ビットレート1.5MbpsのMP4形式で、音声はAAC/128kbpsとなっていた。なお、画質モードの選択などはできない。

 また、PS Vitaとパソコンの間でコンテンツをやりとりするためのソフト「コンテンツ管理アシスタント for PlayStation」のMac OS X版も提供開始。従来はWindowsのみだったが、Mac上のビデオ/音楽/画像をPS Vitaに転送したり、セーブデータやアプリケーションデータ(ゲームのデータ)のバックアップが可能になる。Windows版も新バージョンが提供開始されている。あわせて、Vitaのコンテンツ管理からバックアップデータを削除可能になった。

 電源の状態表示も変更され、電源が入っているときにPSボタンが青色に点灯するようになった。PSボタンの光りかたでVitaの状態が確認できる。


PSボタン状態
青色に点灯電源が入っている(給電中を含む)
青色に点滅スタンバイモードに移行中
青色にゆっくり点滅メッセージなどの新着情報あり
オレンジ色に点灯スタンバイモードや電源が完全に切れている状態で充電中
オレンジ色に点滅充電中、バッテリーの残量が少なくPS Vitaを起動できない

 また、電源が切れない場合などに電源ボタンを30秒間押したままにして電源を切ったあと、自動的に「セーフモード」で起動するようになった。セーフモードとは「Vitaを必要最低限の機能で起動し、問題を解決するためのモード」とのこと。

 そのほかの変更内容は以下の通り。

  • (設定)で[機内モード]の表示位置を変更
     (設定)>[はじめる]>[機内モード]で設定できるようになった
  • (PS Store)で購入した商品の評価情報を、Facebookに公開できるようになった
  • (near)のコレクション画面にプレーヤーの情報が表示されるようになった
     すれ違ったプレーヤーのオンラインID、すれ違った回数を最大100人まで一覧表示
  • (グループメッセージング)やアクティビティーで、迷惑メッセージを通報できるようになった
  • 「PlayStation Network アカウント」の名称を「Sony Entertainment Network アカウント」に変更

(2012年 2月 8日)

[AV Watch編集部 臼田勤哉]