コルグ、DSDネイティブ再生対応/実売5万円のUSB DAC

AudioGateでDSD変換/再生。1,000台限定


DS-DAC-10

 コルグは、DSDファイルのネイティブ再生などに対応した同社初のUSB DAC「DS-DAC-10」を11月中旬に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は5万円前後。1,000台限定販売となる。

 レコーダ「MRシリーズ」や、オーディオ変換ソフト「AudioGate」などのDSD対応製品を手掛けるコルグが発売する初のUSB DAC。USB 2.0と、同軸デジタル出力、アナログ音声出力(RCA)と標準ヘッドフォン出力を各1系統搭載。「AudioGateで作成したオーディオファイルなどを理想的な形でアナログ信号に変換する。ソフトウェアとハードウェアの開発に長け、プロフェッショナル品質に応えてきた歴史を持つコルグだからこそできた」としている。

 ASIO/WDM/Core Audioドライバに対応し、PCのAudioGateとASIOドライバの利用で、DSDをネイティブ再生可能。ASIO 2.1以降のDSDオプションに対応する。新設計の専用ドライバにより、DSDフォーマットのままASIO経由で転送されたデータを本体でDA変換/出力するというもので、同社は「真にネイティブなDSDデータの再生」としている。DSDからリニアPCMに変換して再生することも可能で、AudioGate以外のソフトを使う場合はPCM変換となる。AudioGateでCDやMP3などをリアルタイムにDSD変換してDS-DAC-10に出力/再生することも可能。

背面

 アシンクロナス伝送を採用し、ジッタを抑えた再生が可能。USBバスパワーから電源を再生成することで、電源ケーブルから入るノイズ成分の影響を無くしているという。対応OSはWindows XP/Vista/7とMac OS X 10.6以降(DSDネイティブ再生はWindowsのみ)。なお、AudioGate 2.3はWindows XP/Vista/7とMac OS X 10.5以降。

 音楽配信サイトなどで配信されている2.8224MHzのDSD楽曲のほか、より高解像度な5.6448MHzのデータも再生可能。リニアPCMは、16/24bit、44.1/48/88.2/96/176.4/192kHzに対応。なお、同軸デジタルからの出力はPCMのみ対応する。前面のインジケータでサンプリング周波数を確認できる。

 DACチップにはシーラス・ロジックの「CS4398」を搭載。ヘッドフォン出力は85mW×2ch(32Ω)。120×150×48mm(幅×奥行き×高さ)、重量は530g。USBケーブルが付属する。



(2012年 10月 19日)

[AV Watch編集部 中林暁]