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ヤマハ、会議から楽器練習も対応するPCMレコーダ

「POCKETRAK PR7」。XYマイク搭載。重ね撮り可能

POCKETRAK PR7

 ヤマハは、楽器練習に便利な機能も盛り込んだリニアPCMレコーダ「POCKETRAK(ポケットラック) PR7」を5月に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は15,000円前後。

 WAVで16/24bit、サンプリング周波数44.1/48/88.2/96kHzの録音が可能なPCMレコーダ。MP3形式でも録音でき、ビットレートは32/64/128/192/320kbpsから選択する。再生はWMAファイルも可能。内蔵メモリは2GBで、microSD/SDHCカードスロットも装備。32GBまでのカードを利用できる。

 新開発のクロス型XYステレオマイクと、音楽練習などに活用できる機能を搭載しているのが特徴。マイク部は、左右のマイク収音部を同軸上に配置することで、音源との距離差によって生じる位相ずれを解消する設計を採用。自然な奥行きと定位感のあるステレオサウンドを収録できるという。

 用途に合わせて選べる5つの録音プリセットを搭載。「OFF」は音楽全般、「NEAR」は個人の練習や演奏、「BAND」はバンドや合唱など複数人の演奏、「FIELD」はフィールドレコーディング、「SPEECH」は会議や講演会向けの設定となっている。

 さらに、空調設備や野外での風切音などを低減するハイパスフィルタ、音割れの防止・入力レベルの自動調整を行なうダイナミクスコントロールも装備。録音開始時の最大3秒前から録音できる「プリレコーディング機能」も利用可能。

 演奏録音向けには、録音済みのファイルに重ねて録音できるオーバーダビング(重ね録り)機能を搭載。録音済みのバンド音源にソロパートを重ねるといった使い方ができる。パンチイン/アウトも可能で、曲の途中で録音したい部分だけを重ねて録ることができる。

 楽器のチューニングやボーカルのピッチを確認できるチューナー機能、録音時のガイドリズムとして利用できるメトロノーム、速いフレーズの練習や録音内容のクイックチェックに使える再生スピード調整機能も用意。本体背面にはスピーカーも搭載し、イヤフォンを使わずに確認できる。

 電源は単4電池1本。アルカリ電池使用時は、MP3 64kbpsで約44時間、16bit/44.1kHzのPCMで約29時間30分の連続録音が可能。再生可能時間は、イヤフォン使用時でMP3(64kbps)が約30時間、PCM(16bit/44.1kHz)が約22時間30分。

 波形編集ソフト「WaveLab LE」を無償でダウンロードできるアクセスコードも同梱。トリミングやコピー&ペースト、フェードイン/アウトなど基本的な波形編集が行なえる。コンプレッサ、リミッター、StudioEQなどのプラグインエフェクトを使うことも可能。

 外形寸法は約132.1×46.6×28.7mm(縦×横×厚さ)。重量は電池を含めて約82g。

(山崎健太郎)