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山陽化成、OJIのアンバランス・ヘッドフォンアンプ

バランスの「BDI-DC24A」を、要望受けアンバランス化

SDI-DC22A

 山陽化成は、OJI Specialブランドのヘッドフォンアンプ「Crystallized BDI-DC24A」のシングルエンド(アンバランス入出力)版「SDI-DC22A」を5月21日に発売する。予定価格は35万8,000円。受注生産となる。

 同社は5月11日に、同じ「Crystallized BDI-DC24A」シリーズのバランス接続対応モデルを発売。バランス出力のみを備え、入力もバランスのみの「BDI-DC24A-S」(48万8,000円)、コネクタや電源を強化した「BDI-DC24A-G」(55万8,000円)などをラインナップしている。

 新たに発売される「SDI-DC22A」は、同シリーズのアンバランス入出力版で、入力はアンバランスのRCA 1系統、ヘッドフォン出力は標準ジャック1系統。「要望に応えてBDI-DC24Aの音質を継承しながらシングルエンド再生に絞った構成にした」という。

ヘッドフォン出力は標準ジャック1系統
入力はRCA 1系統

 アンプにとって有害という共通インピーダンスの排除を目的とした基板設計手法や、高精度回路を生かす高性能部品の選択などを行なっているのが特徴。回路はバランスヘッドフォンアンプ構成で、新開発のDCアンプを採用。これを活かすために、信号経路には厳選した東京光音電波製の高音質アッテネータを使用している。

 トロイダルトランスも左右独立で搭載しており、音質劣化や不安定要素となる入出力のカップリングコンデンサ、回路調整用ボリュームや内部コネクタなどの接点も排除。

 デジタル機器などから発生する電磁波やノイズの影響を遮断するため、総アルミ二重シャーシケースや、ステンレスネジを採用。非磁性体化する事で、磁気やノイズの影響を遮断したという。外形寸法は430×231×88mm(幅×奥行き×高さ)、重量は4.8kg。

(山崎健太郎)