ナスペック、Vienna Acoustics製スピーカー4種

Beethoven Concert Grand(CRY)

　ナスペックは、オーストリアVienna Acoustics(ウィーンアコースティクス)製スピーカー4モデルを5月25日に発売した。ペアで262,500円の「Haydn Grand Symphony Edition」や、1台367,500円のフロア型「Beethoven Concert Grand」など4モデルで、いずれもチェリー(CRY)、ローズウッド(ROW)、ピアノブラック(BLK)、ピアノホワイト(WHT)の4色を揃える。

　共通の特徴として、ミッドレンジやウーファの振動板に、それぞれの音域に合わせ微妙に配合を変えた独自の「X3P」樹脂を使用。ウーファにはクモの巣状のリブで補強した「スパイダーコーン」を採用し、ダイナミックな低音を実現しているという。また、ツイータにはスキャンスピークと共同開発したカスタムメイドのシルクドームツイータを採用。グリルネットの裏にディフューザーを装備し、ユニットからの音波を拡散させ、音場感の奥行きやステレオイメージを向上させたという。スピーカターミナルはシングルワイヤ。

スパイダーコーン(奥)

ツイータの構造

　Beethoven Concert Grandは、Concert Grandシリーズのフラッグシップモデル。17.8cm径のスパイダーコーンウーファ3基、15.2cm径ミッドウーファ、2.8cmシルクドームツイータを搭載したバスレフ型スピーカー。さらに、不要な音の輻射を抑えるVカットアルミ枠構造のグリルなどを採用。「細部にわたって自然で安らぎ豊かな再生音を追求した」という。

Beethoven Baby Grand Symphony Edition(CRY)

　Beethoven Baby Grand Symphony Editionは、最上位モデルBeethoven Concert Grandと同じベートーヴェンの名を冠したスリムモデルのバスレフ型スピーカー。オリジナルデザインのネオジウムを使用した2.8cm径ツイータや2基の15.2cm径スパイダーコーンウーファ、15.2cm径のミッドウーファを搭載。剛性を高めたスパイクを新たに採用している。

　Mozart Grand Symphony Editionは、2005年デビューの「Mozart Grand」の3代目となる2.5ウェイ・スタガード方式のバスレフ型スピーカー。2.8cm径ツイータや、15.2cmのミッドウーファ、15.2cm径のスパイダーコーンウーファを搭載する。

　Haydn Grand Symphony Editionは、15.2cm径スパイダーコーンをウーファに搭載したブックシェルフ型スピーカー。3層ネオジウムを使用したフロントバスレフポート複合型ツイータを搭載。専用のスピーカースタンド「HAYD STD-60/2P」(63,000円/ペア)も用意される。

Mozart Grand Sympohny Edition(CRY)

Haydn Grand Symphony Edition(BLK)