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パナソニック、iAズーム90倍のビデオカメラ2機種

手ブレ補正強化。リモートパンチルター対応

「HC-V550M」。左上から時計回りに、ブラウン、ホワイト、ピンクゴールド、レッド

 パナソニックは、ビデオカメラの新機種として、超解像技術を用いた90倍のiAズームが可能な「HC-V550M」と「HC-V230M」を1月22日に発売する。価格はオープンプライス。店頭予想価格は、「HC-V550M」が7万円前後、「HC-V230M」が45,000円前後。

 カラーバリエーションは、V550Mがブラウン、ホワイト、レッド、ピンクゴールド。「HC-V230M」はホワイト、ブラック。

 AVCHDとMP4での撮影に対応したビデオカメラ。撮像素子はどちらも1/5.8型MOSセンサーで、総画素は251万画素、有効画素は動画時で220万画素(手ブレ補正スタンダード時)。

HC-V550Mは手ブレ補正強化。無線LANでライブ配信も

 2機種の主な違いは手ブレ補正。「HC-V550M」は従来の「傾き補正」の補正範囲を約2倍に引き上げたほか、撮影状況により設定を切/ノーマル/強の3段階に切り替え可能。アルゴリズムを改善したことで、よりすばやく傾きに追従できるという。また、5軸ハイブリッド手ブレ補正と合わせて、傾き方向の手ブレも強力に補正。腕を高く上げて撮影する時や、長時間の撮影にも効果があるという。

 「HC-V230M」は、高感度ジャイロセンサーで毎秒約4,000回の精度で手ブレを検出し、リニアモーターによるレンズ駆動で補正する。

 また、「HC-V550M」のみ無線LAN機能を内蔵。NFCに対応し、対応スマートフォンとワンタッチでワイヤレス接続が可能。スマートフォンでカメラのライブビューを確認したり、撮影動画の再生、見どころの自動編集が可能。別の部屋から赤ちゃんの様子をスマートフォンで確認する「ベビーモニター」機能も備え、スマートフォンを通じて赤ちゃんに声をかけたり、鳴き声などを検知してスマートフォンに通知する機能もある。

 他にも、撮影した動画から数枚のベストショットを自動的に切り出し、1枚の写真にしてSNSにアップロードしたり、静止画を繋ぎあわせて、カメラ本体でコマ撮り再生できる「かんたんコマ撮りモード」も搭載。LUMIX CLUB PicMateに登録する事で、カメラから直接Ustreamへ動画をライブ配信する事もできる。

「HC-V230M」のカラーはホワイトとブラック

 ビデオカメラの基本機能は2機種でほぼ共通。レンズの焦点距離は35mm換算で動画時28~1,740mm(16:9/手ブレ補正スタンダードモード)、静止画時で33.6~1,714mm(3:2)、28~1,740mm(16:9)、34~1,766mm(4:3)。手ブレ補正スタンダードモード時、ズーム倍率は62倍。また、超解像技術を用いて、電子ズーム時の解像感を向上させる「iAズーム」にも対応し、iAズーム利用時はどちらも90倍となる。レンズのF値はF1.8~F4.2

 AVCHD Ver 2.0に準拠し、最高で1080/60p、28Mbpsで撮影が可能。MP4録画もでき、1920×1080/60p、1280×720/30p、iFrameの960×540/30pでも録画できる。

 内蔵メモリは32GB。SDメモリーカードスロットを備え、64GBのSDXCメモリーカードも利用可能。液晶モニタは約46万画素で、3型(HC-V230Mは約23万画素で2.7型)。HDMIミニ、AV出力、USB端子などを装備する。

 外形寸法は53×121×59mm(幅×奥行き×高さ)。重量は、「V550M」が約234g(バッテリ込で約277g)、「V230M」が約213g(同約256g)。

リモートパンチルター「VW-CTR1」に乗せたところ

 2機種とも別売のリモートパンチルター「VW-CTR1」(17,850円)の上に設置する事で、パン・チルトの自動撮影が可能。「HC-V550M」はスマートフォンからの遠隔操作もできる。なお、リモートパンチルターはACアダプタだけでなく、乾電池でも動作するため、屋外でも利用できる。

(山崎健太郎)